観光産業を基幹産業にするには何かが欠けていませんか?
そうきましたか?
インバウンド消費・過去最高の8兆円を突破。
観光庁発表・24年・訪日客数3686万9900人。消費額8兆1395億円。
8兆円を日本経済で対比します。半導体6.1兆円・鉄鋼4.4兆円などを上回った。さらに日本の主要な輸出品である自動車・17.7兆円に次ぐ規模になった。
国内小売の一角、アパレル産業の市場規模と同じ。
消費額の拡大・要因は円安。因みにだが、マクドナルド・日本ドル換算3ドル。
英国6ドル・米国5.69ドル・韓国4ドル。如何に安いかがわかる。
私はこの消費額については懐疑的です。
本当にインバウンドが3687万人なのか。カウントの基準がどこにあるのか。
観光統計って確かなのか。少なくともビジネスでの来日もカウントされています。でも、岐阜県の観光地・高山は訪日客で溢れてはいますが。
それから8兆円もです。中身は国・地域別で中国・1兆7335億円。
2位台湾・1兆936億円・3位・韓国9632億円。この3国で半数近い3兆7千億円です。観光産業は裾野が広い。恩恵はそれなりに出ていると思いますが・・
地方では意外と実感がないのが現実です。
今後、地方にも消費が広がってくれればと願います。
訪日観光になると。必ず、メディア報道は、受け入れ体制は整っているのか。宿泊施設は?移動の手段は?人材難は大丈夫かという。何と申しますか。後ろ向きの暗い話が付きまといます。
私は思うのです。ハワイに行ったらわかるのですが。観光地はハワイの住民と比べると、大概のモノは割高に設定されています。ホテル・レストラン・コンビニ・スーパー・ゴルフ場などです。日本の場合、やっと京都などが宿泊税を取るようになりましたが、JRなどは日本人よりも割安で乗車できます。
そうなのです。観光産業として考えるなら、いくらおもてなしの精神でもコストはそれなりに掛かりると国民を教育するのか。それとも、野放図に成り行きに任せるのか、自治体が管理するのか。国で対策を立てるのか。はっきりすべきです。
基本は中国・韓国・台湾・そして東南アジアからが全体の8割以上なのですから。日本らしい体制を組み立てるべきではないでしょうか。どうも、現状を十二分に把握しないで、ふわふわした感じで外国人客や消費額が増えたと報じるのは宜しくないと思う。
政府の方針は30年には6000万人。消費額は自動車に迫る目標です。
となると規模と数字からは日本の基幹産業ってことになります。
しかし、今までのどの産業とも違い、メーカーがあるわけでもない。
業界が確立されているわけでもない。どこでも誰でも、顧客を向かい入れることができる実に特殊な産業です。
観光は産業である。その意識を国民がしっかりと持たなければ、
健全な発展にはならないのではないでしょうか。
私の感覚では、観光産業を基幹産業にする国って・・どうなのか?
経団連だって会長が、製造業ではなく金融業界から選ばれる時代です。
私が古いのかもしれませんが。「ものづくり」が廃るような国が
繁栄するとは思えないのですが・・・・Goto
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