円安が要因か

経常収支・2年連続・過去最大・29兆円の黒字に・・・

どうなんですかねぇ?何だか心配なのですが・・・
何のことかと申しますと、財務省が発表した2024年の「国際収支統計」によると海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支が29兆円の
黒字だったことです。

最近の私。過去最大とか過去最高っていう言葉が大好きですが・・
黒字幅は前年比で30%増で2年連続で拡大。それも比較可能な
1985年以降で過去最高っていうじゃないですか・・・記録的な黒字ってこと。

乱暴に申せば、29兆円の「黒字」ってことは日本は大儲けしたってことです。理由は貿易収支の赤字幅が23年度から40%縮小して3兆8900億円になったこと。輸出は4.5%増の104兆8698億円となり円安によって
輸出額を押し上げたことによると。輸出では半導体関連や自動車が順調に
伸びたのだが、それも円安によるものです。

輸入額は108兆7688億円で1.8%伸び、パソコンや電算機類や非鉄金属が増えた。それと資源価格が高止まりしてエネルギー関連の輸入額が減少した結果。
円安の影響が最小限だったってことです。

為替相場は24年平均1ドル=151.48円で
23年の140.48円と比べると7.8%の円安。

国としては大幅な黒字です。好調で何の心配もないように思えますが。
黒字の大半は、第一次所得収支40兆円で昨対11.3%増です。
しかし実態は円安により外貨建てで入る収益の円換算額が膨らんだことが大きい。円安で輸出が増え、輸入が減れば、黒字幅が増えるのは当たり前です。

何が心配かって申しますと。
この国際収支・過去最高の黒字って、結局は「円安」に起因しているってことになります。円安って国力の低下ではないですか。更に円安が加速して151円が200円になったらどうなるのか。為替による黒字って心配じゃないですか。

それと、国際収支の基本は貿易です。(そう考えるのは古いのですかねぇ)
貿易収支の赤字幅が減少しているこの時期にこそ。原発を動かし、エネルギーにかかる輸入コストを下げる努力が必要ではないか。そう思うのですが・・

新聞は経常黒字、2年連続で過去最大だと報道しますが。
その裏にある危機についての充分な情報を丁寧に報じて欲しいモノです。Goto

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