一円を笑うものは一円に泣く・・・
カナダやオーストラリア・ニュージーランドは貨幣の最小単位である1セント硬貨を廃止しているってご存知でしたか?硬貨の鋳造コストが掛かるのが背景にあるのですが、硬貨の廃止に伴い金額の端数を切り上げたりして丸める四捨五入のような「ラウンディング」を目的にしています。
日本人は数字に疎い国の人たちとは違いますから、何も丸めて計算する必要はないのですが。米国ではトランプ大統領(最近、トランプの話題が多いです)が鋳造コストがかかり過ぎて「赤字」だと1セント硬貨の製造停止を指示しました。
米国の造幣局によれば24年会計度の年次報告書によると、1セント硬貨の鋳造にかかるコストは3.69セント。年間約8530万ドル赤字になっているという。
米国ではセントはペニーの愛称で呼ばれ「1ペニーの節約は1ペニーの稼ぎ」などと浪費を戒める諺に登場するのですが・・・廃止になるでしょうねぇ。
日本でも古くから「一銭を笑うものは一銭に泣く」、どんな僅かな少額であってもお金を軽視してはあかん。いつかその僅かなお金で泣くことがあると戒めています。現在でも「一円を笑うものは一円に泣く」との諺が残っています。
まぁ・・考えてみれば、トランプ式・合理性からすれば、1セントを鋳造するに4倍近くかかるってことも、無駄遣いかも知れませんね。では日本の1円はどうなっているのでしょうか。造幣局によれば、1円玉は純アルミニウム1グラムで作られ、現在発行されている円通貨では最も古く1955年に発行されています
鋳造コストは「貨幣の偽造を助長する恐れがある」と非公開です。
如何にも日本的ですね。だいたいの貨幣がいくらで製造されるかなんて、
下々の者が知る必要などあらへん。お金は倹約・節約して使えってことかな。
律令国家丸出しで嫌ですねぇ。
でも賢明な新聞記者は、そうならわかったと。造幣局が公表している貨幣製造事業の支出総額から、原価価格や製造経費を算出して推計値を出すと一円玉を造るには「約3円」のお金がかかると調べた。因みにですが、89年に3%の消費税が導入され、1円単位の支払いが急増。このところの発行枚数は過去最高の約28億枚だそうです。
日本では1円硬化を造るのに3円掛かることを無駄だという政治家はいないようですが・・・無駄といえば無駄ですよねぇ。
今や、時代は大きく変化しています。
「キャッシュレス」です。現金の出番は急激に減少しています。
24年度の一円玉の発行枚数は52万4000枚まで減少。
これも財務省の仕業だったのですが。やっと給与の「デジタル払い」も
解禁になりました。
だったらです。鋳造コストを背景に廃止論が盛り上がる米国に倣って、
一円玉も廃止してはどうか。だって、悲しいかな日本は米国の属国でしょ。
なんでも米国に追従しているのですから・・・これもラウンディングかな。
でも、一円を笑うものは一円に泣くのは間違いない。Goto
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