日本のメディア・トランプ大統領に懐疑的過ぎないか?
米国・トランプ政権になって、1ヶ月余り。
次々と繰り出す「大統領令」や政策を報道で知って「ホォー、ホォー」と
驚きを持って唸っているばかりです。何も為す術はないのですから。
ロシアのウクライナ侵略、この戦争を私なら1ヶ月で収束させるとの豪語に
そんな簡単に行くのかよ?なんて思っていたら、1ヶ月では無理だが、プーチン大統領との和平会談が実現しそうで、3年以上に及ぶ、戦争が終結する可能性もまんざらではない。
日本の報道は・・・ウクライナの頭越しに、EU事情も無視して、ロシアと米国でテーブルに着くのはおかしいと盛んに煽るのだが。でもです。ではどうやってこの戦争を終結させるのか。まさか、ゴルゴ13を派遣、プーチンを暗殺して・・そんな漫画のようにはゆかぬ。
だったら、米国とロシアで妥協策を探って終戦に持ち込むのもあながち乱暴な話でもない。だって、日々多くの兵士が殺し合って死んでいるのですから。
トランプ大統領が「これ以上死者を見たくない」には説得力がある。
でも、なんとなくだが、民主的な国になろうとしているウクライナが全体主義のロシアに思うようにされては納得できないと思う・・そんな感情は残るが。
でも、果たしてそうなるとも限らない。見守るしかない。
また、トランプ大統領が、パナマ運河を取り戻す。と言い出したのには驚いた。
これも日本の報道では、「運河は100%パナマが運営している。中国人も米国人も存在しない」とするパナマ政府の憤りが正しいように報じています。
我々はパナマ運河のことなど、真剣に考えたことがあるか?中学校の世界史で学んだ以上の知識は持ち合わせていないのではないか。少なくとも私はそうだった。パナマ運河の利用は中国に抜かれるまでは、日本が米国に次いで
世界第二位・三位がイギリス・韓国・中国と続いた。
今では中国が米国に次いで二位。日本は韓国の下です。
国力の衰えがこんなところにも鮮明です。
パナマ運河は大西洋と太平洋を結ぶ海上交通の要衝で、年間1万超の船舶が
利用する。1914年に完成し、その後は建設を担った米国の管理下に置かれたが
99年にパナマに全面返還されました。その際、両国は「永久的に中立なものとする」という条約を締結しています。
トランプ大統領は運河にある5つの港湾・そのうちの2つが香港の会社が運営している。「運河は中国が支配している」と叫ぶ根拠です。中国への対抗意識を鮮明にするトランプの言い分は、香港が中国政府の支配下になり、中国が運河の閉鎖や米軍艦船の運航妨害を命じた場合、香港の会社は「必ず従う」ことになるというものです。
もともと、米国の影響下にあるパナマだが、最近は貿易面などの実利を重視、
中国との関係も構築、17年には台湾と断交して中国との国交を樹立し「一帶一路」にも参加しています。パナマ運河に中国の支配権が及ぶ。そう考えるのもあながち違うともいえない。トランプ大統領がパナマ運河を取り戻すと言い始めたら、パナマは2月6日に一帶一路から離脱すると表明しました。
そう聞くと、パナマ運河が徐々に中国の支配下に移行しているのではと、
トランプ大統領にアドバイスしたのは諜報機関「CIA」ではないかと思える。
そうなると、日本の報道の方が感情的で一方的ではないとも言える。
ここはよく考える必要があります。我々は、トランプ大統領のやること一つひとつを批判的に報じる日本のメディアに毒されてしまっているのではないか。
ウクライナの全土をロシアに組み入れようとするプーチンの野望も、パナマ運河を支配しようとしているのかもしれない中国の思惑も・・トランプ大統領は阻止しているのかも知れない。Goto
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