弥生・3月

名前の読み仮名の考え方・・・・

寒椿・山茶花の花が散り・・なんとなく寂しげだった景色が・・・・
春の花の色が少しづつ彩られていくなか、鳥や虫、そして私たちも活動的に
世界が賑やかに動きはじめる。今日から3月・弥生です。

この2月は例年以上に冬将軍が何度も襲来。
この地方も寒い日が続き雪が降りました。

3月となるといよいよ春本番です。
旧暦・3月の呼び名は「弥生」です。「弥生」はもともとは「いやおい」と読みます。意味は「草木がますます生い茂るさまをあらわしています。
陽光とやわらかな春雨によって多くの植物が萌え出ずる時季であるため、
この名前がつきました。(歳時記から)

ほかにも百花繚乱となることにちなんで「花見月」や「花月」(大阪の花月劇場もここから拝借)「桜月」といった美しい別名があります。昔の人たちって、なんと優雅なのでしょうかねぇ・・・

美しい名前といえば、最近、変な名前をつける風潮がありますね。
「太郎」と書いてジョージと読ませる、漢字の意味・読み方との関連性が全くない。「健」に至ってはケンイチロウと漢字に対応する読み方に別の単語を加えるとか。「高」と書いて漢字と反対の意味の読み方で「ヒクシ」と読むとか。
めちゃくちゃです。

名前は子供が自分で名づけることはできません。親が付けるものです。誰にも読めないような読み方にするなんて、親のエゴもええ加減にせいです。それをいわゆる「キラキラネーム」と称して面白がったメディア報道にも責任がないとは言わせないのですが・・・

こんなめちゃくちゃで、親の身勝手で名前をつけるのはあかん。
いままでは「戸籍に読み方は記載されていない」のがこんな馬鹿げたことになってる結果です。そこで法務省は「戸籍の氏名に読み仮名を記載する改正戸籍法」を5月から施行します。いいじゃないですか。

これまでも名前に使える漢字は同法の施行規則で定められ、出生届などを受け取る自治体の戸籍窓口が審査してきたのですが、この改正法の施行に伴い、今後は読み方も審査対象になります。当たり前のことですね。

それとです。
戸籍上・読み方がめちゃくちゃの場合。給付金の振り込みの際などに
カタカナ表記の銀行口座との照合に時間が掛かったりしてデジタル化の弊害にもなっています。(まぁ・・デジタル化の遅れは政府・与党にやる気がないからですが)改正法はそんな意味も込められています。

法務省は、改正法が施行される前に、自治体が出生届を受理するさいに読み仮名が認められる例と合わせて「認められない」事例を通知しました。基準は上記・3点の他に差別的・反社会的な読み方も当然認められなくなります。

子どもは親のモノであって、親のモノではありません。
社会の宝です。名前は親が自由に決められますが・・・
だからと言ってどんな仮名読みでも良いってことはない。

気を衒った名前を付けるのではなく、3月を「弥生」や「桜月」「花月」「花見月」と呼ぶように優雅で美しい名前をつけて欲しいものです。親の品性・品格が問われるのですから。Goto

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