出生数72万人

「誰のせいでもない」って本気で思っていますか?

憤り先がないので。まずは国立社会保障・人口問題研究所(社人研)に持って行く。「ええですか。あんらた、この国の出生数が72万人台になるのは
2039年だと国勢調査を基に将来推計を出したじゃないか」

23年に公表された最新の将来推計人口は、20年の国勢調査を基準に70年までの人口や出生数、世帯数などの推移を明らかにしている。推計は過去の実績を基に「高位」「中位」「低位」の三つの仮説を設けている。これって推計が外れた場合の保険ですよねぇ。メディアは中位を引用している場合が多いが・・・

低位推移で出生数は22年・70万人。23年67万8000人で70万人を割り込む。
24年は69万人としている。そうなのです。保険を掛けていたのでかろうじて面目を保ったのですが。こんな統計推移なら、大仰な「国立社会保障・人口問題研究所」なんて名前を付けて、予算をつけることなどあらへん。中位で推移せんとあかんのとちゃうか・・・と憤ります。

次に憤るのは。政治です。この国の最大の課題は少子高齢化・人口減少だと、
もう何十年前から言うねん。わかっていることがそうならないのは、やらないからです。でなければやる方法がないのに「やる、やる」「やらねばならない」って嘘の公約を掲げているってことです。

でなければ・・・人口減少が及ぼすこの国の将来について、真剣に考えていない連中が政治家になっているからです。政党だからです。となるとですよ。
新聞では各紙が1面トップで「出生数・過去最小・72万人」と厚労省の発表を大々的に報じているのも、ただ、行政発表の垂れ流しをしているだけってこと。
本気で、どうするのかまでは考えていないってことです。メディアにも憤っています。

整理します。
2024年・出生数72万人・死亡者数161万人。人口減少は84万人。
和歌山県の人口が消滅した数です。我が岐阜県は出生数10,699人です。
全国では37,643人減。前年比プラスになった都道府県はゼロです。

社人研の推移など全く当てにならない。急激な減少です。
政治の戯言も極まれりです。メディアは煽るだけで、自分事ではありません。
自治体が進める移住定住策は減少する人口を自治体間で奪い合っているだけです。悪あがきです。

そうなのです。少子高齢化・人口減少になると大変になるかも知れないと
思っている程度で、誰も関心がないのです。でもこれだけは言えます。
これ以上、出生数が減れば、行政サービスが全国くまなく行き渡ることはできなくなります。山間僻地に人が暮らせなくなります。地方・故郷が消滅します。経済の成長は望めなくなります。それで良いと言うなら・・・何も予算を使ってまで、出生数を上げる必要はありません。

でも現状を維持したい。今よりももっと良い生活がしたいとなれば。
もはや、移民を増やすしかない。それはあかん。嫌だと政治は言う。
この国の形がなくなるってことを国民が承知すれば良いだけのことです。
そう深刻に考える必要はないってことです。

そうですよねぇ。こどもを産み育てるってことは苦労だから「嫌だ」って
言う「自分さえ良ければ」という国民が増えた結果ですから。でもです。
それで良いのでしょうか。喜寿の私にできることはないか?
あるはずだ。そう思っています。Goto

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