メリーゴーランド

不思議な気持ち。
次男がこの4月で25歳。我が家に遊具が消えて、
十五年は経つでしょうか?
連休の終盤、27歳の長男が、まるで、サンタクロースのように
「大きな袋」を下げて帰省。挨拶もそこそこに、「オーこれか?」とジーと姪に見入る。
「抱いてみる」と娘。「いいわ。怖いわ」と伜。
下げてきた袋から、部品を取り出し、説明書を見ながら、何やら、組み立て始める。
小一時間も掛かったろうか?「出来た」と組み立てられたのは、
カラフルな台と、その中心から、三方にぶら下がった「おもちゃ」。
スイッチを入れると静かな音楽がながれ、その「おもちゃ」が
ゆっくりと回転する。「ありがとうメリーゴーランド゙」と娘。
まだ、生まれて四週間目。目は見えないだろうが。
音に反応したのか?叔父さんに反応したのか?微かに笑う。いや、笑った気がした。
東京はどうだい。仕事はどうだい。と聞いてみて、
アドバイスの一つも、してやりたいが。グッと飲み込む。
「忙しい日々を送ってる」といいながら、
おもちゃを下げて、姪の顔を見に来た伜。
「メリーゴーランド」の動きを追いながら、
我が子たちに、遊戯施設に連れていった記憶も、遊具を買い与えた記憶もないが、
その優しさがあればよい。と、反省でも、後悔でもない。
妙に不思議な気持ちが湧き、ちょっぴり「目が潤む」ダメ「ジージ」です。
                    Goto

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