広告にも色々ありまして。
久しぶりにタバコの新聞広告が掲載されました。
悪者扱いされている「タバコ」は、宣伝を自主規制しています。
最近では、サインボード(看板)の広告すら街頭から消え、外国たばこのイメージも
人々の意識から消え掛かっています。
記憶にあるJTの広告。テレビでは、「タバコのポイ捨てはやめましょう」と携帯灰皿を持とう。とか、
清掃ボランティアを呼びかけるCSR(企業の社会的責任)を果たす企業CMが流されています。
商品の広告はほとんど見受けません。タバコを製造し、その商品を買うな、使うな、と呼びかけて、販売するのも不思議な商品です。そんなダメなものなら、発売禁止にすればよいと思いますが。
で、件の新聞広告です。新商品名は「マイルドセブン・インパクト・ワン・100‘s」。ポイントは、1mgで、熟練ブレンダーと香味豊かな葉が醸す、贅沢で「吸いごたえ」のあるタバコだそうです。
タバコを吸わない私には、1mg20本で300円の価値がよく分りませんが、画期的なんでしょう。
それに、マイルドの表現は本製品の健康に及ぼす悪影響が他と比べ小さいわけではない。とか、
喫煙は、肺癌の原因の一つ、心筋梗塞・脳卒中の危険、肺気腫を悪化させる。とか、
未成年者は吸うな。とか、煙を乳幼児、子供、年寄りに「吹っ掛けるな。とか。
更には、パッケージには、疫学的な推計では、喫煙者は、心筋梗塞で死亡する危険度が
非喫煙者の1,7倍とか。吸うな。吸うな。と自虐のオンパレード。
これを、広告というのかどうか?理解に苦しみますが。制作者の気の使いよう。担当者の
すり減らされる神経が目に浮かびます。同業者としてご苦労が忍ばれます。
この時期に、なぜ、新商品の新聞広告なのか?
タバコは専売制です。買う場所が決まってます。そこで、新商品を知らしめれば、ことは足ります。
単純に新商品の発売。と、言いたいんですが。この広告には発売日が明記されていません。
別の意図があるのではないか?と勘ぐってみました。たとえば、
タバコはそんなに、健康に悪くはないぞ。とか、税対策で1000円にするなんて、酷いんじゃないですか。喫煙者よ、声を上げようぜ。と言った。JTと生産者と愛煙家の悲痛な叫びの代弁と聞こえないか?
そんな、ことを考えるのは、「物事を斜めに見る」広告屋の厭らしさですかね〜
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