好奇心の塊のような人間でなければ・・・広告の仕事は勤まらない。
広告を扱うことを生業とする身です。街に溢れる広告に五感が働くのは当たり前です。
電車に乗れば社内を見回し、ビルの壁面を仰げば媒体にならないかと考え・・・・。
新聞を見ればチラシの枚数を数え、広告欄に目が行く。テレビを観れば、番組内容よりもCMタイムに前のめりになる。愛読の雑誌も広告のページから先に捲る。ビジネスのネタが、転がっていないかと目を皿にして生きている。
広告の仕事には定型がありません。自由自在にイマジネーションを膨らます、好奇心の塊のような人間でなければ勤まらない因果な商売です。好きで遣っているのですが・・・・。
広告を作る上でのアイディア。最も手っ取り早いのは、マネることです。発想力の弱いモノにはもってこいの手法です。しかし、伝統芸術の基本はマネて学ぶことです。寸分違わずマネれるようになるには、相応の訓練が必要です。
マネれるようになって、初めて応用と申しますか、自分なりのスタイルが身に付いてくるものです。どんな仕事も同じなんでしょうね。私などは、未だに、多種多様な広告をマネることによって、アイディアを求めています。
が、マネを履き違えると頂けない結果になります。最近のテレビCMで、情けないのは、評判になったCMの発想やスタイルを別のスポンサーに転用するマネです。それを日本の名だたる広告代理店、やっちゃ・・・広告の業界もお終めぇえです。
たとえば、「子供店長」のCMが評判になると、子役を使ったCMブームとばかりに、様々な業種で、子供店長が登場する。視聴者には首を傾げられ、スポンサーのイメージも悪くなって仕舞うのに・・・平気でマネたCMを作る。
そんな二匹目のドジョウを狙う安易なCMが多い。こんな安易なマネの仕方は、広告の軽佻さの証明です。腹立たしい限りです。広告の氾濫が、技術を学ぶマネから、贋作のマネへと走らせているのかもしれませんが、広告の仕事に誇りを持てば、簡単にアイディアを盗むマネは出来ないものです。
如何なる仕事も同じです。仕事とは神聖で、かつ過酷なものです。新たな発想、アイディアが枯渇し、マンネリ化すれば、その仕事では役立たない人間になってしまいます。
そうならないためには、好奇心の塊のような人間でなければ生き残れないモノです。マネるべきマネとマネてはいけないマネを区別する分別を身につけたいものです。
働くって事は、生きることです。とても難しくて、大変なことだと思っています。
だから、楽しいのですが。 Goto
コメント
コメントありがとうございます。
中国は後進国ではありません。が、先進国でもないと思います。超速で先進国化するでしょうが。
では、この憂鬱な現実をどうすれば良いのか?批判を繰り返しても、犬の遠吠えです。日本国民が核も含めて、自主防衛する腹があるかどうかです。世界を敵に回すかもしれませんが。その勇気も、決断もできないならば(できないですよね。もんじゅすら・・・ですから),
米国の51番目の州になるか。中国の日本省になるか?泣き寝入りするかしかありません。それらすべてが無理・・・でも何とかしなければとなれば・・・。まどろっこしいですが、中国ロビーの政治家を育て、支援するしかないのでは・・・それが現実的対応ですが。 Goto
北朝鮮はともかく、中国は後進国でしょうか?
確かに13億を超える国民と広い領土を抱えていますから、色々な顔を持っています。
しかし、日本の明治維新や終戦当時と比較するには無理があります。
日本の協力で新幹線を中国に走らせましたが、その移殖された技術は、もう国際入札で日本の競争相手になっています。
世界の覇権も米中が争い、おまけに国連の常任理事国。
資源獲得競争では、日本が中国に敗れる場面が頻繁に起こっています。
日本の唯一の資源(?)であるソフト面の権利を、そんな悠長に扱っても良いのでしょうか?
近代国家日本は、欧米列国をマネることから今日の繁栄を掴んだと思っています。中国があらゆるものを先進国からマネて国家を建設しているのを不遜だとは思えないのですが。間違っているのでしょうか?
日本は世界で有数の先進国です。いや、先達の努力で、有数の国になりました。その位置から、新興国や後進国と比較するのは無理があると思えてなりません。
中国は確かに身勝手な振る舞いの国です。しかし、一衣帯水。日本も一昔前までは、欧米先進国からは身勝手な国の烙印を押されていたのではないでしょうか。神風特攻隊などで若者を平気で殺してしまった異常な戦争をする国でしたから。北朝鮮が異常だった日本をマネなければよいがと思います。
Goto
後藤社長殿も私も世間からは変人かもしれません(変人扱いしてすいません)。私事ですが新店舗について友人・大家・設計士さんに話すと本当に大丈夫というコメントから始まります。私の場合は、世の中の原理原則が本当に原理原則なのか?まずは疑ってかかりますが皆は世間がそうだからそうなんだろう。今までの常識どおりチェーン店を模倣したほうが無難。はやっているコピーのほうがある程度の売り上げが確保できるというアンサーばかりです。景気が悪いから皆が保守的になる。マネ=無難な道。こんな店ばかりじゃ店主の顔のみえない店ばかりです。今後も毒のあるブログをお願いします。
そういえば…。
マネと云えば、上海万博のテーマ曲の騒動はその後どうなったのでしょうか?
中国政府の威信を賭けたイベントのはずなのに、あのマネに対する、処理の不始末は戴けません。
先の餃子事件とまったく同じで、国家の体面ばかりが一人歩き。
臭いモノに蓋をし、不都合なことはダンマリ。
しかも作曲者は、パクリでなくオリジナルだと言い張り、挙句の果て“著作者の権利を守れ”…。
(これに対して万博事務局は、沈黙。)
泥棒にも一分の理とかいいますが、これは酷すぎます。
本来の作曲者・岡本真夜さんが、問題発覚後、曲の使用を認めたため、丸く収まったように見えますが、本質的なことはなにも解決されていません。
これからの日本は、外国に対してクリエイティブな部門で売り込みを図ることが多くなるため、その権利の保護に力を入れなければならないと思います。
芸能欄のゴシップ的にこの問題を捉えるのでなく、ソフト面の権利の保護のため、今回のことで日本政府から中国政府へのアクションがあっても良いと思うのは、私だけでしょうか?
雨の中。ご苦労様です。
今日の雨はなかなか、良い雨でした。
緑が濃くなりました。まさに故郷の山河、新緑に萌えるです。
犬のレインコートってありましたね。
Goto
私も町を歩けば「ネタ」を探しています。見た目に大きな違いがないのに繁盛店が存在している。繁盛店は何故、繁盛店なのかの「ネタ」探しです。「マネ」と「ネタ」は似て非なるもの。今日も愛犬と新たな発想を求めてメモ帳を持って長い散歩をしてきました。