平和ボケ

国力が落ちれば、他国に軽視されるのは必定。
戦争を知らない世代が人口の80%を越す国は、必ず戦争が起こる。物騒なデータだが、先の大戦から67年。朝鮮戦争から50年。平和ボケが極限に達した日本は危険水域に達した気がする。
尖閣諸島の領有権をめぐり「主権のためなら日本と一戦交えてもよい」と主張する国民が中国で90%。台湾で40%上回ったと、中台メディアの共同世論調査でと、7/21付の読売・日経が報じた。
戦争状態にある中・台のメディアが合同で他国に対する調査をすることは考えにくいのだが。記事は中国の「人民日報」台湾の「中国時報」が実施したとあるので。間違いないんだろう。国際社会。自国の主権のためなら。敵の敵は味方。そんな理屈なんだろうか。
設問はストレート。「軍事行使を含む各種手段による主権の保持を支持するか」そうです。日本が尖閣諸島を国有化すれば、戦争するかと。「不支持」は中国で5,2%。台湾31,6%「対日強硬・反日姿勢」が急速高まっている証左。
早晩。日本のメディアも、対抗して同様のアンケート調査をするだろう。歴史を辿れば、戦争が勃発する要因は主権争いだが、実は、国内に抜き差しならぬストレスが溜まり、そのガス抜きが戦争へと駆り立てるケースが多い。
国内状態は、多くを語るまでもない。経済の閉塞感。大震災の後遺症。不安を駆り立てる放射能汚染。節電。消費増税。既存政党の体たらく。是正も改善もされない役人天国。際限のない社会保障費。どれ一つとっても、出口見えない。
原因は、他でもない。すべてが国民の傲慢に擦り寄る政治家とマスメディア責任だが。中台も中台だが。日本民族も熱しやすい。総選挙実施すれば、来るべき「大戦」(おおいくさ)に備えるべきと、煽る地域政党が圧勝するだろうと予測も、国民のフラストレーションの現れだろう。
それが、ナショナリズムに火がつくことになるだろう。
アンケート結果、日本も軍事行使辞さずが30%を越すだろう。戦争を知らない世代としては、戦争って。こんな状態から、歯止めが効かなくなって、覚悟も準備も中途半端なまま。ムードとか、空気、雰囲気で、起るモノなのだと感じる。
なぜ、こんな状態に陥るのか。理由は、至って簡単である。戦争知らない国民が80%を越したからである。そして、政治的にも経済的にも、日本国の国力が、弱まったからである。その結果、他国に軽視され始めたからである。平和ボケ極まれり。Goto

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