小さい春

消費者心理も改善しつつあり、デフレ脱却途上にある・・・・
経済財政相は一月の「一部下げ止まりの兆しも見られる」から「一部に弱さが残るものの、下げ止まっている」と2ヶ月続け二月の景気の総括判断を引き上げた。願わくば、春とは名ばかりの寒い日が続くが・・・一部に残ると判断された弱さが、地域、地方でなければ良いがと思いつつ・・・更に上向くのを期待したい。
地方の景況感もまちまちだが。東海地方の感覚をランダムに述べてみたい。
求人は倍率に比べ、堅調。住宅は消費税引き上げへの懸念から、駆け込み需要の傾向あり。
公共事業前倒しへの期待感が膨らみ建築土木の関係者にもうひと頑張りのヤル気が。
新車の需要よりも省エネ中古車の人気が高まっている。円安によるガソリンの高騰は物価高を先行誘発しているのは懸念材料だが。個人消費は底堅く推移し始めている。自動車を中心にモノ作りの盛んな地域。政府の発表ほどは鮮明ではないが。あちらこちらに「小さい春」見つけたって感じがする。
朝日新聞が主催する今年の「オーサー・ビジット」(作家たちの出前授業)で。
静岡県の商業高校で授業した池上彰さんは簿記部生徒の「借金がどれだけ増えたら日本は破産しちゃうんですか」との質問に・・・・
「いま政府は景気を上げるために国債を大量に発行しようとしている。それを外国の投資家が大量に買って借金が更に増え、それでもし「日本は信用できない」と一斉に売られてしまったら、ギリシャのように日本経済が破綻する可能性がある」と・・・政府の景気浮揚策が失敗すれば取り返しのつかぬ事になると警告する。消費税もそのための保険だと・・・・
政府は「日本に信用」があるうちに何が何でも景気を回復させる。
その施策が、二ヶ月連続の「景気下げ止まり」の総括判断に繋がっている。「消費者心理も改善しつつありデフレを脱却する途上にある」との政府の発表を他人事とは考えず。「小さい春」を探す必要があるのではないでしょうか。Goto

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