新聞社の校閲部って、言葉のシンクタンクですねぇ。素晴らしい・・・
「聞くはいっときの恥、聞かぬは末代の恥」と申しますが。鼻っからの思い違い。或いは間違ったまま。知らぬのに知った振りして間違っている。などなど、教養がないのか。無知なのか。このブログも言葉の使い方や誤字脱字、漢字の間違いに気づかず、恥の連続です。
お蔭で語学を旨とされる尊敬する恩師から「また間違ってます。始めと初めの使い方違います」「この場合のキドウは起動ではなく・・・この軌道を使わねば意味が通じない」などと指摘いただけますので、赤面しながら、修正させて頂いています。
子供の頃、内風呂がなく、銭湯通いでした。この季節になりますと湯船に「菖蒲の葉」を浮かべた「菖蒲湯」に入る風習がありました。その理由は「古代中国では菖蒲を服用すると仙人になれる・・・不老長寿の象徴とされ、魔除けの力があり、端午の節句、丈夫に育ての意味が・・」
温泉ブーム。温泉付きのスーパー銭湯が各地にできました。そんな銭湯の名称で結構多いのが「あやめの湯」です。菖蒲湯にちなんでだと思うのですが。アヤメとショウブはどう違うのでしょうか。アヤメといえば・・・優劣が付けがたく選択に迷う例えに「いずれアヤメかカキツバタ」と申しますが、カキツバタとこちらはどう違うのでしょうか。
また、カキツバタとくれば、ハナショウブですよね。いずれもアヤメ科です。これも違うのでしょうか。菖蒲湯に使うショウブとハナショウブはいずれもショウブですがまたまたどう違うのでしょうか。無教養な私には違いが分かりません。ですから・・よく考えもせず・調べもせず間違えたまま平気で使っています。
菖蒲湯に入れるショウブはサトイモ科で花は円柱状で開かない。他はアヤメ科で、ハナショウブは花弁付け根に「黄色のぼかし」が。カキツバタは花弁の付け根に「白い筋」が。アヤメは花弁の付け根が「網目模様」になっていて、と知れば違いはすぐに分かります。
再思三省・・・何度も考え、何度も自らを省みること・・そんな姿勢がなければ、菖蒲はもちろんのこと、誤字脱字、漢字や言葉使いの間違いは直らなものです。
この菖蒲の違いは毎日新聞「情報編成総センター校閲グループ」が執筆する特集「校閲発・春夏秋冬」から学びました。新聞って、間違いがほとんどありません。校閲部の人たちが日々「再思三省」の心構えで作っているからです。新聞って、素晴らしいですねぇ。Goto
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