学校は数値目標を掲げ、教師の仕事を効率化すべきでは?
職種的には最後の「働き方改革」になるのではないか?
小中学校の教員の労働過重解消の問題です。
我が家の目前は中学校です。早朝ウォーキングに出掛ける5時半前後には
教師が出勤してきます。そして、私が帰宅する時間、マチマチですが、
大概は職員室に明かりがついています。
朝早くから夜遅くまで、大変だなぁ。なんて何気なく思っていましたが、
文科省の調査では「月45時間」の上限を超えているのは、小学校の教諭で82%
中学校だと89%に上るそうです。なぜ、こんなことになっているのか。
労働過重が日常化すれば、当然のことだが「教師の本分」である「良い授業」が
できなくなります。だからなのでしょうか昨今の小中学生の学力低下は。
だって、大半の子供は小学校から、塾に通っているのです。
これって、学校が「ちゃんと授業をやってないから」ですものねぇ。
高校の話ですが、私立の高校に入ると塾に行く必要がないように、
授業が組まれていて、その分、学費が高いケースがあります。
そもそも学校って、なんだ、そんな原則的な議論が必要なんでしょう。
古い議論ですが、教師は労働者か聖職者か。
公立校の教員の給与は、他の自治体公務員と比較すると法律で4%上乗せで支払われます。
長時間労働の温床がそこにある、だから、文科省は労働時間の上限を月45時間
年間360時間にせよとの指針を中央教育審議会に示した。
私は4%の上乗せは教師は聖職者である証だと思っていたのですが。
4%を更に、上げることを考えず「残業時間を制限」するとなると、
教師は「労働者」と文科省が規定したことになるのではないか。
長時間労働の削減にしか目がいかないのは「働き方改革」の弊害だと私は思う。
長野県では昨年度から時間外勤務月「45時間以内」を掲げ、会議、出張削減や
教員OBらの部活動指導員や事務作業を担う専門スタッフの配置を進めた結果、
公立小中学校の4割が月平均45時間を下回ったと。
福島県でも「月45時間」を掲げ通知表などパソコンに入力して作業の効率化を進めたり、
中学校では部活の休養日を週2日以上設定したりした結果、教諭の平日の勤務時間が
前年比で平均39分短縮されたという。(読売新聞)
朝日新聞は二言目には「労働者たる教職員」を仕事量に見合って増員せよと、
叫ぶのだが、少子化で子供が減少している現実をどう理解しているのか。
自治体の財政が圧迫している現状、予算はどのように捻出するのか。
「学校税」を設けるのか。人手不足の時代、安易に増員ができると思っているのか、
あまりにも無責任な「教員の働き方」議論です。
私は教師は聖職者だと思っている。国民は教師への畏敬の念を抱かねばならない。
教師も一般の企業が日々努力している仕事の効率化を学び、自らが仕事の
内容を改革すべきだと思う。その意味では長野、福島県の取り組みを評価する。Goto
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