「本」が無かりせば、この世は暗黒だ。出版社の個性は、みんなの可能性だ。
下の広告をご覧下さい。今年の1月1日に読売、日経、毎日、朝日新聞に掲載された
出版大手、集英社の広告です。(本来ならばもう一紙、右側に産経の紙面が並びます)
凄い迫力で、集英社が発刊する書籍を、その作家や主人公たちを並べ、
「あなたの個性は、みんなの可能性だ。」と集英社の心意気を年頭の新聞紙面で訴えています。
「新聞命」(しんぶんいのち)の私。この一年間、新聞に彩られて生かされてきました。
毎朝、新聞がポストに届く。ページを捲る紙擦れの音、印刷の匂い。
飛び出す見出し、これぞと訴える写真、そして「時代の写し絵」たる広告。
もしも「新聞なかりせば」この世は暗黒なり。朝が来ない夜があっても、
新聞の来ない朝には耐えられない。そんな思いで、新聞とともに一年を過ごしました。
「新聞を読もう」このブログのテーマです。
私は広告を生業としています。
「新聞を読もう」の「読もう」は記事は勿論ですが新聞広告も
読んで欲しいとの思いも込めています。
年間で、もっとも新聞広告が「映える」紙面は「元旦初刊号」です。
初刊号は新聞社の威信を掛けて発行されます。編集局の総力を上げ、
新年に相応しいテーマを、次々と繰り出します。構成も3部、4部と紙面が続きます。
広告局も年賀の名刺広告に始まり、企業イメージ広告を目一杯掲載します。
なかでも、出版社の広告は秀逸です。
今年の初刊号では集英社の全国紙5紙への連結広告が群を抜いて素晴らしい。
来年の、来年のといっても三日後ですが、初刊号にどんな広告が踊るのか、
とりわけ出版各社の広告に。今からワクワクしています。
ただ、心配なのは、昨今の出版不況です。広告予算を減らす出版社が多いと聞きます。
正月の新聞広告に価値を見出さないと、お義理で、自社の出版物のみを掲載する
出版社が増えています。「本」は「知の源」です。「本」に未来がなくなったら、
「本」に夢が宿らなくなったら、新聞同様に、この世は暗黒です。
「あなたの個性は、みんなの可能性だ。」今年の集英社のコピー。
「あなたの」を「出版社の……」に変えて広告を見直しています。Goto
私の新年も、早朝ウォーキングを済ませ、「初刊号」を捲ることからスタートします。
初刊号広告の圧巻は、出版社の広告です。
2018年1月1日
読売新聞、日本経済新聞、毎日新聞、朝日新聞
コメント
後藤様
ご存知かと思いますが最近の若い方は、ほとんどが新聞を購読しておらず、情報の収集源はインターネットになっています。また、少子高齢化がどんどん進み新聞・広告業界の将来は厳しいように思えます。
当然、新聞広告を販売の手段にしている業界も波及していくでしょう。
私自身は、中日新聞、日経新聞を取っていますが、日々の仕事の忙しさから新聞を読むのが億劫になっています。
こんなことではいけませんので、後藤様のブログを励みに日々のルーティーンに取り入れて行きたいものです。