事故は110番。火事は119番、虐待は189番です。
人は忘れるものです。どんなに辛いことや悲しいことがあっても、
時間とは恐ろしいものでして、時の流れと共に「どんな出来事」も忘れてしまいます。
逆に言えば心に深く残った傷でも「時が解決する」ともいえます。
300万人もの無辜の民が犠牲になったあの戦争すら、時と共に風化し、
いつの間にか「集団的自衛権」は認めるわ「兵器」の見本市を開くわ、
「人間とはそもそもが争いを好む生き物なのだ」と反戦の誓いの方がおかしいと
交戦を正当化させてしまう。悩ましい生き物です。
今月は「児童虐待防止月間」でした。
札幌のテレビ塔や長野の松本城が「オレンジ色」に染まり、啓発運動の促進に寄与しました。
ふるさとの街、岐阜のシンボル、金華山の頂きに聳える岐阜城も
「オレンジ色」にと努力してみましたが、今月は「糖尿病予防月間」と重なり
「ブルー」には染まりましたが、残念ながら、力不足で「オレンジ」に染めることは
できませんでした。来年こそは「できない理由」を潰して「実現したい」と思っています。
今年を振り返るのはまだ早いのですが、「幼子」が親の虐待で「尊い命」を
落とす悲惨な事件が相次ぎました。その都度、メデイアが報じ、人々の涙を誘いました。
児童虐待はとても難しい問題です。根底には躾や教育、夫婦、親子関係、ネグレクト、
そして貧困や格差の問題が横たわっています。簡単には解決しません。
しかし、難しいからと何もしないのは許されません。
事件が起こる度に、政府が対策を立て、国会が動き、行政対応が進んでいます。
でも、残念ですが「過去ではない」「今現実にどこかで起こっている虐待」なのに、
報道されなくなると、直ぐに忘れてしまいます。
忘れてはいけないことを忘れさせない。
そのためには、身体の一部に組み込む必要があります。
児童虐待を極力防ぐには、好きな言葉ではありませんが、近所の目です。監視です。
児童虐待ではと思ったら。189番に電話することです。事故なら110番。火事なら119番。
来月から189番は、110番や119番と同様に通話料が無料になります。
より通報・相談しやすくなりました。ぜひ、覚えて下さい。
189番は忘れたとか忘れないの問題ではありません。Goto
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