コロナ禍を原因に逃げるな・・

天下の朝日新聞です。経営改善案を社説で読ませていただきたい。
11月30日、朝日新聞の中間決算が9年ぶりの赤字だったと発表されました。
半期の決算です。通年でどうなるのか、わかりませんが・・・
社長が来年の4月1日に引責辞任すると発表、不思議なことです。
売上はグループで1391億円。営業損益は93億円の赤字です。
朝日新聞単体では84億円の赤字で、純損益は408億円だそうです。
赤字の背景は「コロナ禍の影響で、構造改革のスピードが鈍く、
デジタル事業を伸ばすことができなかった」からだそうです。
それは社長の辞任理由でもありますが、中間ですからまだ半期ありますが、
辞意を明確にしたということは、通期も赤字になると踏んでいるからでしょう。
「新聞命」(しんぶんいのち)の私としては、この発表にショックを受けています。
なぜなら、部数争いをする読売と朝日、最盛期は読売が1000万部を超した。
まだ5年ほど前までは・・朝日が追従800万部超だと言われたものです。
今では読売が700万部台で朝日は500万部を大きく割り込んでいるとのこと、
新聞の隆盛が音を立てて崩れた姿を見せつけられた思いです。
同時に、新聞の独立性は「経済的な安定」によって保たれます。
いや、新聞だけではありません。全てのメディアにいえることです。
メディアの盟主である新聞が赤字であることは、必ずどこかに歪みがでます。
経費の削減で地方支局を維持できなくなります。ローカル情報が疎かになります。
新聞の生命線である記者のリストラを断行せねばなりません。
そうなれば、記事が劣化するのは必定です。新聞の新聞たる使命を全うすることが
できなくなります。朝日新聞には何としても立ち直っていただかなくてはなりません。
そのためにはまず、社長が逃げないことではないでしょうか。
半期の赤字で尻尾を巻いて。。。それも中間決算で辞めると言うなんて
如何にも経営の厳しさを知らぬインテリ・エリート経営者だと言わねばなりません。
コロナ禍をその理由に上げるなんて・・・もってのほかです。
それ以前から、読者の新聞離れは続いています。
デジタル化の遅れに至っては、10年も前から言われている話です。
天下の朝日新聞です。どのように経営を立て直したら良いのか。
国家の赤字に対する処方箋は社説で堂々と論じるのです。
であれば、自社の赤字についても、どうすれば黒字化するのか、
政府を散々批判する優秀な経済論評のできる論説委員がおられるのです、
ぜひ、「朝日新聞赤字からの脱却かくあるべき」を述べていただきたいものです。
朝日の社長に・・・もう一度申し上げます。
逃げないで下さい。「国民の道しるべ」である天下の朝日新聞なのですから。Goto

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