W杯のアジア最終予選・日本代表のアウェーが地上波で観戦できない。
サッカーの話です。W杯、アジア最終予選が佳境です。
日本代表・今月はベトナムとオマーンでアウェーを戦いました。
伊藤純也選手の攻守に渡る活躍で、1:0の辛勝ながら2連勝。
グループ2位に付けました。なんとか出場権を確保してもらいたい。
私はサッカーにはゴルフや大相撲ほどの興味がありませんが・・
国際試合は別格「国を背負っての真剣勝負」・・見応えがあります。
家人に言わせると「素人は黙って観戦しては」と白い眼で見られるほど、熱くなります。
お気付きだと思いますが・・・
今回からアウェーの日本代表戦はテレビで中継されません。
有料の動画配信サービス「DAZN」(ダゾーン)のみの中継です。
寂しいですが、観戦したければ・・・金を払えですが・・
敢えて、W杯の予選のために加入するのもねぇ・・・
なぜ、地上波で放送しないのか。要因は至って簡単です。
放映権料の高騰です。アジア・サッカー連盟が日本向けにいくら提示したか・・
28年までの8年間で・・・2000億円超の額です。ヘェーって驚きませんか。
最近・若者のテレビ離れは顕著です。各テレビ局は双方向を模索したり、
ネット大手のネット配信会社にコンテンツを販売するなど、
生き残りを掛けて試行錯誤の状態です。
増してや、W杯とは言え深夜の試合です。視聴率を勘案すると、
アジア最終予選に多額の放映権料を払う価値がない。ビジネスにならないと判断したからです。
でもです。アジアサッカー連盟って日本以外の国にも放映権を販売しています・・
一体全体、どのくらい荒稼ぎするのでしょうか・・知りたいものですね。
来年のカタール大会もですが、国際サッカー連盟が高額の放映権料を提示するとなると
「ジャパンソーシアム」(NHKと民放が組んで一括購入する)でも
対応できなくなる可能性があります。そうなりますと、有料独占放送が中心となり、
今回のように・・・W杯を自由に楽しむことができなくなります。
こんな考え方が欧州にあることを知りました。
有料の独占放送の拡大するにつれ、スポーツは誰もが自由に見られるべきという・・
「ユニバーサルアクセス権」という考え方です。公共放送が盛んな欧州で広がり
重要なスポーツイベントは地上波中継を義務づける国もあります。
そもそも論ですが。電波は公共のモノです。それに有料のタガをはめて良いのか。
スポーツの公共性をどのように考えるのか・・・W杯が観戦できなくなると
サッカーの振興も一気に萎んでしまいます。公共性を優先して有料独占放送を
規制するのか。それとも米国のように配信事業者の自由競争に任せるのか・・
国民的な議論が必要かも知れません。Goto
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