下半期には国際収支が赤字に転落する・・それを指を咥えて見ている・・
財務省は2022年上半期の国際収支統計を発表。
黒字額は前年同期比66.1%減の3兆5057億円。
経常収支の黒字幅は21年上期から6兆21億円減。リーマンショックの影響があった
08年下期に記録した7兆1454億円に次ぐ大きさで、上半期としては比較可能な
1986年以降で最大の減少幅となりました。
基本的な説明で恐縮ですが・・・
経常収支とは・・・財務省が公表する国際収支の代表的な指標です。
日本と海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示します。
日本に入ってくるお金が海外に出て行くお金より多いと黒字、少ないと赤字になります。
輸出入の状況を示す「貿易収支」、旅行者によるお金の出入りを含む「サービス収支」
海外保有資産からの利子や配当収入などを表す「第1次所得収支」で構成されます。
国家の数字ですから、大き過ぎてピンと来ないかもしれませんが。
家計や企業で考えれば・・・至極簡単なことです。
収入よりも支出が多ければ赤字になります。逆なら黒字です。
3兆5000億円の黒字だから・・・まぁ良いのではと思うかも知れませんが・・
それは間違いです。国の収支が一度赤字になれば・・・雪の坂を転げ落ちるように、
雪だるま式に急激に膨らみます。そうなると、取り返しが付きません。
経済が赤字になるってことは、国力の弱い国であるってことです。
そうなりますと、弱小国扱いされます。国際社会から相手にされなくなります。
まぁ・・・言葉は悪いですが。全ての面で舐められるようになります。
貿易面では高く買わされ、安くしか売れなくなります。軍事的にも脅かされるようにも。
政治に危機感がないのが、不思議と申しますか。私の理解を超えます。
大幅減収の原因は、ロシアによるウクライナ侵略を背景にした原油などの
資源高や外国為替市場での円安です。わかっているのです。
資源高は原発を再稼働させれば貿易収支はすぐに改善します。
そうすれば原油の輸入を減らすことができる・・エネルギーが安定する。
それで解消するのです。それだけのことです。
それをしない。奈落の底へ落ちて行くのを・・・指を咥えて見ている。
私にはそれが信じられません。このままでは下半期に赤字に転落します。Goto
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