食品の優等生

巨人・大鵬・卵焼き・・・卵は高級料理品でした。
甘く考えてはいませんか。卵のことです。卵は・・物価の王様です。いやでした。
でしたと言うのは、卵は「価格の優等生」割安で栄養価が高く・・・
食卓を賑わしてくれていたのですが・・・そうは行かなくなりました。
卵の価格が・・・過去5年間の平均価格に比べて25%も上昇、それだけでなく品薄に。
スーパーでは「発注した量の5分の1ほどしか入荷しない」と深刻。
それよりも厳しいのは食品メーカー向けの加工用が・Mサイズ1キロ、325円で、
この1年で2倍近くに・・・家計を苦しめています。
外食チェーンの対応も広がりを見せ、中華チェーンでは天津飯の販売を休止している。
またキューピーは4月1日出荷分から、家庭用や業務用のマヨネーズは税込474円が
520円になるそうです。
理由はいろいろあるそうですが・・・鳥インフルエンザの感染が爆発的に広がり、
供給が極端に減ったこと。それと光熱費の異常な値上がりが拍車を掛けているからです。
私たちって・・いや私だけかもしれませんが、いつの日からか、
卵は最も廉価で当たり前、スーパーもワンパック・120円とか50円で目玉商品にして
駄々くさに扱ってきたのではないか?
我々の子どもの頃・・半世紀以上前ですが・・
憧れはプロ野球の巨人・・・川上が監督で・・王・長島ら名選手で9連覇。
そして大相撲は誰がなんと言っても大横綱・大鵬です。
それから・・・子供は誰もが大好きだったのが・・ちょっと甘めの卵焼きでした。
卵焼きは・・・誕生日だとかお祝い事でしか食べられなかったのです。
それが養鶏ノウハウが蓄積され、まるで、卵製造工場のように・・
鶏が、オリカゴに閉じ込められ、化学的な餌を与えられ・・まるでマシンのように
卵を産み落とすのです。その結果、卵は食卓の優等生になりました。
卵の価格が上がって・・・そうだったねぇ。
鶏の気持ちなど考えたことがなかったのですが。
養鶏農家の人たちの血の滲むような努力があって・・・文句も言わず、
卵を産み続け、不要になったら、鶏料理にされる・・そんな鶏たちがいて、
卵を贅沢に食することができているのだと・・・改めて思い直す今日、この頃です。Goto

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