新聞広告は面白い・・・

新聞の紙面を充実させれば・・購読者は戻ってくると信じたい。

新聞命(しんぶんいのち)の私です。新聞の隆盛が気になって仕方がない。今年の新聞界はどうなるのか?そんな大層なことではない。購読者離れがこれ以上進まないで欲しい。新聞の質を維持するためにもこれ以上記者を減らさないで欲しいといったレベルの心配です。

私の勝手な思い込みだが、新聞の力を推し量る目安は二つある。
一つは何ページ(立てページという)の新聞を日々発行しているかである。
私の疑問だが、新聞は月極料金で購読するのが原則だ。だが、家庭に届く新聞が今朝は何ページか?を読者は知らない。多分だが毎日同じ立てページだと思っている。

これって、商道徳からすれば不思議な話だと思いませんか。
新聞の価値は紙面に印刷された記事にある。紙面に掲載できる記事の量は決まっているのだから、発行される新聞のページ数が価値を決めるといって良い。それを商道徳で測れば、今月、発行する新聞の紙面は何百ページだ。だから幾らですとならねばならない。そう思いませんか。

日々の立てページが何ページであろうが、それは構いませんが。最終的に1ヶ月のページ数に変動があってはおかしいってことになりませんか?新聞社ってそんなことを考えて発行しているのでしょうか。

記事の量が多いから紙面を増やす。あるいは経費削減せねばならない。紙代金が高くなったからページ数を減らすそんな問題ではないと思う。今月は何ページだからいくらだと決めていないのだから、そんな理屈は通らないというのなら、それこそ読者を軽く見ているではないだろうか。

もう一つはどんな広告紙面が掲載されているかだ。2023年の新聞広告大賞が発表された。主催は日本新聞協会。私は毎朝6紙の新聞に目を通しているので、この広告は素晴らしいとか、だんだんこんなつまらぬ広告は子供に見せられないじゃないかなどとブツブツいってページを捲る。広告紙面が多いか少ないかで新聞社の収入源がわかる。その意味では広告が新聞社の力量がわかる。

今年の元旦号。新聞社で最も発行ページが多い号は元旦号だ。往時は100ページどころか、120・140ページだった時もある。今年の元旦号はどうであろうか。日経が頑張って92ページ。読売72。朝日68+広告のみの12ページ。毎日に至っては56ページしかない。

新年号がなぜ通常よりページ数が多いのか理由は一つ。広告の出稿量が多いから。営業部や広告代理店が年賀と称して広告を必死に集めるからだ。ページ数が少ないってことは広告が集まらないからである。新聞そのものの衰退を意味する。立てページが少ないことを危惧する所以である。

でもです。私は新聞広告大賞で受賞した全国紙ではない地方紙の頑張りに一筋の光を見出す。二作品を紹介したい。一つは福島民報社の「未来創造局プロジェクトの「空飛ぶバス商品化へ」夢があって良い。こんな夢のある企画に協賛するスポンサーに敬意を表す。

もう一つは茨城新聞社の「濁点宇宙発射計画」だ。知事が登場、「もういばらぎ」とは呼ばせない。茨城はいばらきだと・・・ぎの濁点をちぎって、宇宙へ飛ばしてしまう。そんな紙面。茨城には航空関連の企業が多く、それらがスポンサーに加わった。茨城新聞・東京支社の企画だ。

面白いじゃないですが。新聞広告だって知恵を出せば・・・新聞広告減少に歯止めを掛けることができる。読者の心を打つ紙面だって可能だ。
なぜか、新聞の未来に希望が湧いて来ませんか。新聞がんばれ!Goto

 

・2032年の福島民報(福島民報社「未来創造局」プロジェクト)

・さらば「いばらぎ」濁点宇宙発射計画(茨城新聞社 東京支社)

 

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