統計で世の中を推し量る愚に、付き合いたくないね。
今朝は新聞を読みたくない。そんな思いです。
トンチンカンを表す庶民のことわざに「泥棒を見て、慌てて縄を綯(な)う」って言うのがあります。
目の前に泥棒が居るのに、捕り物に使う縄を綯ってる場合か?とドジさ加減を揶揄する時に使います。
統計を重んじるのが?政府なんか?統計でしか物事を判断できないのが政治家なのか?
昨日の夕刊。内閣府が発表したGDPの二桁マイナスの統計に狼狽する政治家とマスコミの過剰なまでの報道は、まさに、慌てふためいて、縄を綯わなければと、ヒステリックに喚いているようです。
朝刊を読まなくても分かります。日本経済は暗黒状態だ。政治の怠慢だ。とマスメディアが批判し、大型の緊急財政出動が必要だ。それには、まず、今年度の二次補正を速く上げろ。次年度の予算も通せ。次年度の大型一次補正も組めと、縄を綯う論調の沸騰でかまびしいのが。
私に言わせれば、何を今更。右往左往してどうなる。
現在進行中の1〜3月の第4四半期。別段、膨大な経費を使って統計を取らなくても、GDPマイナスは20%以上。史上最悪の落ち込み間違いない。なぜなら、10〜12月よりも、今年に入って息苦しくなっているのだから、市井ではこの発表された統計よりも更に悪化しているのは分かっています。
問題は、最早、現体制で、縄を綯うことではありません。
既存政党が、この未曾有の財政危機にこそ、次なる国のビジョンを掲げ、総選挙することです。
この状態では、緊急財政出動を組んでも、すんなりと予算は通りません。
信頼を失った政権が、泥縄の対策を立て、ゴリ押ししても、将来に禍根を残すだけです。
国民は愚にして賢です。見くびってはいけません。自らの一票を行使した結果の政府が、たとえ、失政したとしても、国民は耐えることができます。
この経済危機は、国際的なものです。原因は与党にあるわけではありません。
しかし、9月以降の対応には、与党に「泥棒を見て、縄を綯う」感があります。無責任です。
所詮、届かぬ遠吠えですが、与党は下野する覚悟を決めるべきです。
そして、与野党で、選挙管理内閣を組織し、衆院を解散して、総選挙すべきです。
政治は国民を写す鏡です。国民も、景気が悪いぐらいでジタバタしないで、腹を括って、
既成政党が掲げるこの国のビジョンを、じっくり選択してみようではありませんか?
もう、泥棒を見て、縄を綯うような、浮ついた時代はお仕舞にしましょうよ。
今から、新聞を読みますが、嫌だ、いやだ。
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