知の源泉

田舎に策がないのは、書籍広告に触れる機会が少ないからかも。
この政党は???。誰の党なのかよく分らない「みんなの党」なんて妙な名前の党もできたし、ストレートな「幸福実現党」なんて党も誕生した。
毎日新聞を捲ってたら、知的な女性(写真参照)四人が登場する広告が・・・。
「ウ?ム」「女性党」ってのもできたのかと?思わず、目を落としてみたら。
そのコピーは夏に読みたい「人気女性作家が紡ぐ4つの物語」。
中央公論の女流作家の書籍広告でした。この時期に、紛らわしい・・・・・・・・。
二人が芥川賞。一人が直木賞。もう一人がミステリー賞、いずれも日本文壇を背負って立つ、中堅作家。残念なことに、名前は存じているが、どなたの小説も楽しんだことがない。
この夏、カレンダーの関係で休暇も少ないし、別段どこへ行く予定も、当てもない。そんな時は、安楽椅子で、風鈴の音でも聞きながら、本を読むのが一番だと思っている。(ひと夏の経験もどきも・・・小説の中なら楽しめるしね)
折角の広告、この夏、この広告に釣られてみるか・・・・・・。
今週は、慌ただしく、大阪と江戸で仕事が続いた。大阪は、新大阪の駅にほど近い場所での会議だったので、街の気配を感じるまでもなく・・・・・・、目新しい広告に触れなかった。
江戸は、相変わらず新鮮。街に広告が氾濫している。とくに電車や地下鉄の中吊り書籍広告は好奇心をそそるものが多い。見出しを読んでるだけで、結構、世相が分かった気になる。
当たり前のことだが、本を読むには、本と出会わなければならない。
日常的に本の紹介を目にする機会が多ければ、多いほど、読みたい本に出会えるモノだ。
ここに、ちょっとした統計がある。新聞の書籍広告量を調べたデータ。語弊があるので詳細は省くが。
東京で読まれる新聞と岐阜で読む新聞では、その差は5分の一だそうだ。
都会で100冊の新刊紹介に触れるとしたら、岐阜では20冊しか掲載されないことになる。更に、都会では、電車に乗れば乗ったで、それ以外の書籍広告も目にできる。その差は、100分の一でも効かない。
田舎と都会、どちらがどうって、こともないが。本は「知の源泉」、知の泉が湧き出る情報にこんな大きな差が日常的にあると、社会生活にも影響するのではないか?
地方の疲弊になかなか解決の糸口が見えない現状だが。地方からの改革が進まない。
随分穿った見方かも知れないが、地方は本の紹介が少ない。本に触れる機会が少ないのも、
地方に知恵が湧かない大きな要因だと思えてならないのだが。考え過ぎだろうか・・・・。
新聞の書籍広告を増やして欲しいと、願うのだが。
とりあえず、この夏は冷房を止め、長良川から吹き抜ける自然の風を浴びながら、ビール片手に
女流作家の作風を楽しんでみたいと思う。
そうそう・・・・・・・。ついでに面白い名前の新党のマニフェストも読んでみるか。                                                            Goto
P1030418.JPG
8/7毎日新聞

コメント

  1. 蒲公英 より:

    社長ブログ毎日楽しみにしています。
    大阪と江戸、浪花と江戸がよろしいようで。みんなの幸福実現党。自由がついた民主党とつかない民主党の差は?