文殊菩薩

日本の科学力を・・・・信じる必要がありませんか?
科学音痴としては・・・レア・アースなんて「希土類元素」が工業製品に重要な役割を果たしているのを・・・・中国漁船衝突事件で・・船長を拿捕・・その報復措置で問題になるまで知りませんでした。
日本のメディアは、中国が報復措置で、輸入制限をしたかの報道ですが・・・・それもそうかもしれませんが・・本当の狙いは・・希少価値の地球資源を・・・戦略的に活用しようと考えているのではないでしょうか?
勿論・・・ビジネスとして高値で売買することが主眼でしょうが・・・だとすると、日本サイドのなすべきことは、まずは、戦略的互恵関係の視点で捉えるべきだと思います。互恵の精神が無いとすれば、我が国の戦略として他の保有国(インド等)との共同開発を進める路線を強化すべきです。
それと・・・これが重要だと思うんですが・・・・代替品を創る研究予算を大幅に増額すべきじゃないでしょうか?具体的に・・・どこの大学や研究機関で、レア・アースの研究がなされているのかは、存じませんが・・・科学立国を目指すならば・・・好機だと思います。それがたとえ・・・5年・10年掛ろうとも・・・。
昨今のメディアは、何事においても長期展望に立てと論陣を張る割には・・・・直近の問題となると、妙に・・・委縮して、不安を煽る傾向にあります。大局観に立ち日本の知恵・・科学者を信じて、後押しする論陣を張って欲しいモノです。
レア・アースは直近の問題ですが・・・もっと大きな問題で、日本の科学を信じるべきではないかと思うことがあります。それは・・・消費した以上の核燃料を生み出せる高速増殖炉「もんじゅ」の開発のことです。
風力・火力・太陽光発電など代替エネルギーを開発すべきで・・・実用化のめどが立っていない「もんじゅ」は膨大な費用が掛り必要ないのではとの声も聞かれますが・・・・。化石燃料が枯渇するのも時間の問題、ウランも世界で需要が増え、100年程度で底をつくと言われています。
エネルギーは国の根幹です。日本の様な資源少国でエネルギーの供給が止まれば・・・・・・・。
今年の五月。ナトリュウム漏れ事故から14年余り・・福井県敦賀で「もんじゅ」の運転が再開されました。私は夢の原子炉の開発がいかに困難であろうとも・・・日本の科学者を信じ、開発を推し進めるべきである・・・むしろ・・・スピードを上げるべきであると考えます。
「もんじゅ」とは・・知恵を司る菩薩・・・「文殊菩薩」にちなんで命名されたそうです。レア・アースしかり「夢の原子炉」しかり・・・この国が生き残るには、戦略的互恵の精神も必要ですが・・・それ以上に知恵を出すことを阻害しないことが大切だと思うのですが。                Goto
追伸
中部電力が原子力発電の啓蒙広告を掲載しています(写真参照)。円高です。電力各社の差益が顕著です。値下げも必要かもしれませんが・・・「もんじゅ」開発費に充ててもらいたいモノです。
P1040760.JPG P1040761.JPG
6/26日本経済新聞       10/26日本経済新聞

コメント

  1. レモンハート より:

    東アジアのカギを握る中国ではありますがこれまでの国際関係でどのような態度を取ってきたかを調べれば、広大な国境線を有する中国が過剰反応をすることがわかります。尖閣についても同様な反応でした。経済的にはバブルも崩壊しかねない。ベトナム、諸外国へと外国企業が移転。さらに一人っ子政策でマーケットの縮小。そして、いつかはくる中国民主化。おまけに近隣の北朝鮮の崩壊。統一にともなう韓国の打撃。そこまでのシュミレーションを考えていたならレア・アース問題も予想可能な事象に過ぎません。では、日本のエネルギーはどうかというと私の考えでは過度に恐怖を抱かなくてもよいのではないかと思います。日本の企業、科学者は優秀です。予算さえあれば克服できると思います。また、これからは東ではなく東南アジアとのパイプを強化することが重要かと思います。なぜなら東南アジアには中国の影響が強まることを嫌悪する国がいるということ。資源が豊富にあるということ。インド等、大きなマーケットがあるからです。