フードファディズム

寝ない、食べない、カネがない。
「私たちは『トマトを食べて痩せる』との結果を得たわけではない。太った人がトマトを食べれば、中性脂肪が下がることを証明したわけでもない」「トマトの成分でマウスの中性脂肪が減ったので、人でも同様の効果が得られる可能性がある。効果を確認するためには、さらに人で臨床試験を重ねて行くことが必要だ」
と・・・・語るのは、トマトの脂肪燃焼成分、脂肪酸の一種「13-oxo-ODA」(13-オキソ-オクタデカジエン酸)を見つけマウス実験を試みた京都大学の食品機能学の教授。それが、米国の科学雑誌に掲載されると・・・・「トマトジュースで痩せることが証明された」とワイドショーが放送。
スーパーではトマトが品薄に。トマトジュースメーカーは特需に湧き。農家も慌てて、トマトの量産に知恵を絞る。テレビの影響力の物凄さに驚くと同時に。日本人って。いや、人間って、なのでしょうか?何と軽薄な。以前は、バナナで。その前は寒天で。
痩せたい気持ちはわかるのですが。あきれ返ります。まさか。あなたも、慌ててトマトジュースを買い込んだんじゃないでしょうね。こんな科学的な根拠に欠ける食品情報が広まる現象を、フードファディズム(ファドは一時的な熱狂の意味・毎日新聞より)といいます。
科学的な根拠に欠けるとは上品な物言いですが。トマトを日々、6個(大玉)、何十年も食べ続けられますか。食品機能を研究する学者が、健康という医学の分野に言及するはずがない。それに、国や行政に理解を示さないあなたが、なぜ、テレビのワイドショーは頭から信じるのですか?
それこそ、信じられない。
ワイドショーの大半は視聴率稼ぎのやらせですよ。週刊誌の大半の記事と同じように。にも関わらず。スーパーに走るなんて。付和雷同こそが、国を破滅に追い込むのです。でも、よく考えてみると、なぜ、ワイドショーがトマトダイエットを取り上げたのか。
世の中には痩せたい人が多くて、そこに照準をあて、好い加減な番組を作れば、視聴率が上がり、スポンサーが付くとテレビ局は考えているからですよね。そんな、視聴者とスポンサーをバカにした話はないんですが。視聴者がファディズムに走るんですから・・・仕方がないですね。
そうそう。私ですが。ウォーキングを始めて、7月でまる二年になります。
最初の半年で、痩せたかなぁと、感じ、一年で、3キロ痩せましたが。それから半年。元に戻ってしまいました。
ウォーキングをしても、普通の生活を続けているのでは、痩せないのかなぁ。と思っていましたら、この半年で、当初より、3キロ痩せました。雨の日も、雪も風も真夏日も、日々、一時間近く歩いてです。痩せたかったら、痩せるための努力が必要ではないでしょうか。
それと、努力もせず、どうしても痩せたかったら。寝ない。食べない。カネがない。そんな三苦(プアファディズム)状態に陥れば、トマトジュースなんか飲まなくったって、すぐに痩せますよ。寂しい痩せ方ですが。Goto

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