1Q84

失礼ですが。小説を書くのをお辞めになりませんか。
私は本を買うことに躊躇することは、ほとんどありません。しかし、村上春樹氏が、大々的にキャンペーンを打った1Q84だけは、絶対に期待を裏切る。と確信してましたので。新刊で買うのはもったいないと止めました。
が、先々月になりますか。新潮社の文庫本で発売になりましたので、話題の本は買う。小遣いの大半は本購入に使う。それがわたしのモットーですから。仕方なく。いやいや。購入しました。三ヶ月近く掛け。新聞広告で三回に渡り(三部作ですから仕方ないのですが)文庫本の宣伝です。ここまで、やられればと。
それで、読んで見ましたが。期待を裏切らない内容。つまり、何を書いてるのか?何が言いたいのか?オカルトなのか?恋愛小説なのか?さっぱりわからない。リトルピープルが何を意味してるのか。月が二つあるのが、別世界だとおっしゃるが、その意味も最後まで分からない。
「空気さなぎ」って代物が頻繁に登場するが。意味不明。それと、なぜか?NHKの視聴料の集金人が時々登場するが、なんのために、ドア越しで、喚くのか?それも、全く分からない。村上さんとNHKとどんな関係なのか?そのことが、知りたい。
私は思うんです。村上さんが久々に書いた小説だから。それだけで、メディアが煽り。新潮社が、低迷する出版業界、その落ち込むを回復するため。売上増(多分原稿料が高いんでしょうね)を狙ったんでしょうが。
最後まで、辛抱して読みましたが。駄作、いや、支離滅裂。こんなものが。さも一流の小説として、若者の心を掴むとしたら。掴んだ若者の顔が見てみたい。目はうつろ。気はそぞろ。そうです。タマルに殺される「牛河」さん(なぜ、彼の項目が第三巻から突然登場したのか?それも最後まで、さっぱりわかりませんが)以上に福助頭なんでしょうね。
それと、タマルって、ヘブライ語で、ナツメヤシのこと。ハードボイルドな殺しの名前がヘブライ語で付いているのは、去年、イスラエルの文学賞をもらったお礼かもしれない。村上春樹さんって、その程度じゃないのかと思えてならない。
私は購入した本の批判はしない主義ですが。その主義を曲げなければならない村上文学って。
なんなんだと、改めて、問たい。失礼な言い方をすれば、もう、小説をお書きになるのはお辞めになった方が宜しいのでは。あなたには、平和主義者という栄光のレッテルが貼られているのですから。私にはそのレッテルも虚ろですが。Goto

コメント

  1. Goto より:

    そうなんですよねぇ。
    世界40カ国で村上文学は読まれ、近年は中国で大人気。留学生が研究会まで、作ってるんですって。すごいですね。
    中国の大学生読者の大半が作品に漂う「孤独と喪失感」に共感してるんですって。駄作のどこに喪失感や孤独があるのか。さっぱり。仰せの通り、若者とおっさんでは感覚が違うので、向きになるのも大人げないですね。Goto

  2. ナガラ より:

    まあ、いいじゃないですか。
    そんな大上段に振り被らなくても…。
    この間、中学2年の中国人バイリンガルを同乗させていた時のこと。
    私の趣味で昔のフォークソングのCDをかけていたら、『この音楽、気持悪?い。少女時代かKARAのCDはないの?』と聞くのです。
    いくらなんでも、気持ち悪いはないだろう…。
    しかし、残念ながら感性の違いはそんなものです。
    私も1Q84は本屋の立ち読みだけで遠慮した口ですが、若い人と話すと結構評価されているようですよ。
    哀しかな 櫻散るよに 螢舞ふ

  3. レモンハート より:

    こんにちは。
    僕も、ダメでした。
    主人公に魅力をまったく感じませんでした。
    世界が認める作品だけに薄い障子の奥から見える世界(謎めいた)は、何か意味が隠されていると思い読み進めました。しかし、最後のページが終わり障子をあけたら何もなかった。そんな感じでした。やっぱり作品は生きる糧となるもの!活力や勇気、苦しみながらも希望を抱く作品。そんな作品がいいですね。