タバコは、農業だ

自分の健康は自分で護る・・・それが成熟社会ってモノじゃないでしょうか。
「闘う哲学者」に感化された分けではありませんが。広告に・・・ここまで徹底して自分の商品を卑下する必要があるんでしょうかねぇ。これではまるで道徳教育のようなものです。
「ストップ!未成年者飲酒・飲酒運転。お酒は楽しく適量で。妊娠中・授乳期の飲酒はやめましょう。飲んだあとはリサイクル」ビールメーカーの広告に掲載されている注意書きです。折角の新商品・・・この一文で興ざめです。勿論、酒呑みの私は早速試飲してみますが。
もう一つ。たばこの広告(写真参照)「喫煙は、あなたにとって肺がんの原因の一つとなり、心筋梗塞・脳卒中の危険性や肺気腫を悪化させる危険性を高めます。未成年者の喫煙は、健康に対する悪影響やたばこへの依存をより強めます。周りの人から勧められても決して吸ってはいけません。」
たばこの煙は、あなたの周りの人、特に乳幼児、子供、お年寄りなどの健康に悪影響を及ぼします。喫煙の際には、周りの人の迷惑にならないように注意しましょう」と表示してあります。
これではメインコピーの「タバコは農業だ」・・・サブコピーの「どうすれば、本当に純粋なタバコ本来の味わいが生まれるのか?私たちは土から考え直し、地球に優しいサスティナブルな農法でタバコ葉つくることに辿り着いた。無添加で実現した、甘みのある深い味わい。ナチュラル アメリカンスピリット・・ぜひ誠実なタバコづくりというものを知って欲しい」・・・
と謳う安心、安全な農法でタバコ葉をつくっていますのコピーと整合性がまったく取れない。
私はタバコを嗜みませんので、タバコの味はわかりませんが。・・・古からインデアンは友情の証としてタバコを回し飲みするそうですが。パッケージにデザインされたインデアンがタバコを吸う姿・・・広告会社と制作者の苦心が伺われ、なかなかの広告です。
喫煙の害については法律で表示せねばならないのでしょうが。ここまで書くかと、あまりにも自虐的。日本人は箸の上げ下ろしまで、注意しないと暴走してしまうのでしょうかねぇ。酒メーカーが酒を呑むな。タバコ会社がタバコを吸うなといいながら、新商品をアピールする。なんとも、矛盾した話です。Goto
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読売新聞

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