おんなのしんぶん

結構なうたい文句ですが、社内は大丈夫ですか?
毎日新聞で私が好きなコラムは月曜の朝刊に掲載される「風知草」です。18日付では「秘密とのつき合い方」と題して07年に発生したイージス艦情報漏洩事件につい書かれている。出入国管理法違反容疑で逮捕された中国人女性宅から「イージス艦の構造図面、レーダーの補足距離など最高度の機密を含む外付けハードデスクが回収され発覚した」事件です。
イージス艦は米海軍の空母の用心棒。海上自衛隊の6隻は日本ミサイルの防衛の要。その最高機密が中国へ流入したのだから、日米両政府は大慌て。情報流出の経緯は横須賀基地の3等海佐が持ち出し、受け取った一人が中国人女性の夫の2等海曹。自衛隊史上最悪の情報漏れ事件となった。
イージス艦に守られながら、イージス艦の秘密保持には無頓着という日本の矛盾をこの事件は浮き彫りにしたとコラムは本質を突く。が、しかし、この事件を思い起こすにつけ、国会で論議されている「秘密保護法案」・・・問題も多々あろうが、こんな事件が起こる要因を考えれば・・規制が甘いところに行き付くのではないか。
放置すれば社会の安全が本当に脅かされる。法案に反対する声に疑問を呈する積りはないが「確かに民主主義は解放的な制度だが、民主主義そのものを損なうほど解放的であってはならない」との旧ソ連のスパイの警句に耳を傾けて良いのではないだろうか・・・
毎日新聞・同じ日の社説に「秘密保護法案を問う」と題して・・・自衛隊そのものを否定しているからかも知れないが。秘密保護法の本質である「軍事機密」漏洩には一切触れないで、秘密という言葉をひとり歩きさせ、秘密の内容も明らかにしないで処罰するのはおかしいと、相変わらずの一般論で反対のため反対をぶち上げている。
コラム風知草との整合性はどうなっているのか?色んな意見を掲載するのが新聞だから、許されるのかも知れないが・・反対のための「うたい文句」を社説で何度も論じるのは抵抗を覚える。
来月2日から毎月曜日・毎日新聞は「おんなのしんぶん」を掲載するそうだ。(写真参照)女性の多様な生き方が広がったとはいえ、まだまだたくさんの壁がある。「うたい文句」に惑わされることなくきちんと選択し丁寧に生きる。そんな女性の味方なれるような紙面を目指すとのこと。
結構なこと。が、私は問いたい。新聞社の体質って・・・想像以上に女性軽視、蔑視。「うたい文句」通りに新聞社内でも整合を取り・・女性が活躍できる環境を作ることができるのか。でないと、「おんなしんぶん」が泣く・・・Goto
IMG_1566.jpg
11/16毎日新聞

コメント