感謝・豊田泰光さん

名物コラムがひとつ消える・・・今年も斯くの如く去りなんか・・・
年の瀬って、なんとなく物悲しいですね。去り行く年を振り返ってではありますが。新聞命の私としては、長年に渡り掲載された特集やコラム欄が・・年末で筆を置くと知れば残念と思うと同時に寂しさが募ります。
私は原則、スポーツ欄は目を通しません。理由は簡単で、新聞に掲載されるスポーツは人間が極限まで頑張った昨日の記録。拍手は送ってもそれだけのモノ。そもそも 新聞とは人間が頑張った結果を 確認するモノだと思っていないからです。もちろん、スポーツ新聞は別です。
でも、日経のスポーツ欄に毎週掲載されるコラム「豊田泰光さんのチェンジアップ」だけは、楽しみに読ませてもらっています。豊田さんはプロ野球黄金時代を築き一斉を風靡した名選手、コラム内容は勿論は野球をベースに多義に渡る。先週もマー君の大リーグ入りで注目が集まる移籍問題を取り上げ・・・
貿易でもスポーツでも交渉となると米国は手ごわい・・喧嘩別れ覚悟で真っ向勝負する姿勢がなければ大きな譲歩は得られない。押し切られたからといって、国内ルールで選手を規制したり事後処理で糊塗していては情けないと、野球の交渉事だが、言外に難航が続くTPPでの日本外交の姿勢にも迫る・・・
たかが野球、されど野球。豊田コラムに、野球を通じて社会の表裏、人間の深層心理を学ばせてもらった。その豊田コラムが「さてお知らせ、私も明けて79歳。ライターとして引退も近い。本コラムもここらでお開きとしたい。来週最終回で筆に込めてきた思い、球界の今後について語りたい」と・・・
勿論、来週のコラムを楽しみにするのだが・・・名物コラムがひとつ消えるのが如何にも寂しい・・豊田泰光さんの潔さに改めて敬意を表するとともに、感謝とお礼を申し上げたい。2013年・・・今年も斯くの如く去りなんか。Goto

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