社会保障費が30兆円を超えたことに、政治の脆弱さを覚えます。
年末です。やっぱりこの話題に触れないと行けませんかねぇ。そうです。96兆円になろうする14年度の超大型国家予算についてです。田舎のおっさんが如何なる論評を加えようが、如何ともしがたいのですが・・・
総論。メディアは歳入よりも歳出を強調しますが。私は税収が07年度以来の50兆円台(昨対16,0%増)を見込んだ点が重要だと思います。勿論、消費税が3%アップしますのでその分も含まれますが、アベノミクスの効用で景気回復による企業からの税増によります。
その結果、新規国債額が41,3兆円で3,7%減ることになります。それでも国の借金は1000兆円を突破、天文学的数字になっています。当たり前のことですが入るを量るのが財政再建の基本であること。景気回復によって歳入を増やすのが常套であるとの認識を持つべきだと思います。
その視点で予算案に対する新聞各紙の見出しをみてみますと。朝日は「増税頼みの甘い予算」批判。読売は「歳出増、景気下支え」と歳入増に期待。毎日は「優遇策は企業偏重」とお得意の企業批判だが、妙に甘い。日経は「増税控え景気に配慮」すべきとまっとうな論調・・・
各紙とも・・・増税対策と景気中折れを阻止したいとの思惑で、予算をそれなりに評価している。過去、次年度予算概況の発表でこんなに甘い・・・新聞評価も珍しい・・・・
その意味では、政府の成長戦略を第一義的に念頭に置いているのが正しいことになる。でも私的には、歳出で、言わずもがだが・・・気になるのは「社会保障費」が30兆円を突破したこと。社会保障費が毎年1兆円づつ増え続けるとの通りに増え続け良いものでしょうか。
抜本的な対策が必要だと言われて久しいのに。厚労省の試算のまま。借金まみれの財政です。「出るを制す」に甘い過ぎます。・・最も支出の多い分野にメスを入れないのは、財政再建を放棄していることです。私はこの予算に新聞各紙の評価が甘過ぎる・・・・
前期高齢者としては、むしろ、政治の脆弱さを見るのですが・・・Goto
コメント
ブログの質がいかんともしがたいと、仰られると、それが現実、これが能力・・・申しわけない。いかんともし難いので、お許しを。Goto
いかんともしがたい?