村上海賊の娘

本屋大賞って、裏切らないと思っていましたが・・・・
私は物持ちが良い方で、衣類でも文具でも、ゴルフクラブでも、使い慣れたものはなかなか捨てられない。本もそうです。読みたくて購入した本は当然ですが。誰かに即されたり、新聞の書籍欄や賞を受賞した本も、雑誌、週刊誌の類もなかなか処分しません。
とは申せ。意に反して面白くない。ページが進まない。不当たりの本も結構あります。それでも、時間は掛かりますが。折角購入したのだからと、大切に持ち歩き、飛ばし飛ばしでも、斜め読みになっても最後のページまで、辿り着くのですが・・・
読売新聞の文化欄(5/20)・・・第27回三島由紀夫賞、山本周五郎賞が決定。両賞の選考基準は文学性と広く読まれることだそですが、山本周五郎賞の選考会が荒れたらしい。「同賞は中堅以上の地位を築いた方に贈られる賞」・・・本屋大賞を受賞しミリオンセラーに輝いた・・・
和田竜さんの「村上海賊の娘」は広く読まれているが、視点の煩雑さ、ダラダラとしたアクションの長さ、大量の資料名の無意味さなどに、厳しい意見が相次いだそうです。勿論、次の10年のエンターテイメント小説の方向性を示す記念碑的な作品。新しい試みをした構成力、実行力を評価したいとの意見も出されましたが、異例の展開で・・・
賞には遠く及ばぬとの結論で受賞漏れ。私ですが。本屋大賞と聞けば、読まずにはいられまい。発表と同時に早速に購入。読み始めましたが・・・一向にページが進まない。いや、全く進まない。持ち歩いているので(重いのにいつまでも)・・折に触れ取り出すのだが。ストーリーもちゃらんぽらん。週刊誌の漫画よりも酷い・・・・
今まで本屋大賞には裏切られたことがないのですが。これが大賞ならば、上下で二冊売れるからとの、売らんかな意外に選考された理由が見当たらない。なんじゃこりゃと、さすがの私も諦めて、上巻の後半まででギブアップ。捨てました。
作者には申し訳ないが。次の10年エンターテイメント小説の方向性を示す記念碑的な作品と選考会で述べられた評価を・・・・肯定的だと勘違いしないで。本屋大賞におごることなく、感動的な作品を世に送ってもらいたい。Goto
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