真摯に堂々と

明日から2015年、仕事初め、心構えを・・・
私も反対する理由が思いつかない。「慰安婦をめぐる日韓二十余年の不和を乗り越えるべく」世宗大学日本文学科教授が書いた話題の新刊「帝国の慰安婦」。毎日新聞「風知草」(12/22・朝刊)で山田孝男さんが反対する理由を、私は思いつかないと書いています。
自分の考えや主張をするには覚悟が必要です。ましてや民主主義が定着していない国では。韓国は日本帝国主義による植民地支配を糾弾してやまない。「日韓併合」に理解を示した作家は逮捕され、言論界から追放される(2002年)国です。「帝国の慰安婦」の著者も元慰安婦が名を連ねる団体から二つの民事裁判を起こされ、告発され・・・
検察は二度にわたり事情聴取を行い、逮捕の危機も囁かれれいます。本の主張はこうです。
「慰安婦は故国を離れた軍事基地ではありふれた存在。今も日韓を含むアジア米軍基地周辺には慰安婦の需要がある。ベトナム戦争当時、米軍支援に加わった韓国兵も例外ではない」
だからと言いて「どこにでもあることだから、日本を責めるなと主張しているのではない。資本と軍の移動は自ずから女性の商品化を促す。それは膨張する国家資本主義のひずみであって金目当ての売春婦では片付けられない」「韓国は旧日本軍の残虐非道を強調、米欧の矛盾には触れぬことで米欧を巻き込み、対日圧力を強めている」
「グローバルな本質を顧みず、東アジアの矛盾を、常に欧米に訴え出て抑え込むという生き方は正しいのか」と韓国に迫り、日本には「どこも同じと言い募らず、帝国主義的膨張を超える思想を打ち出せるなら、世界史的意義は大きいのではないか?」と切り返す。この主張に私も反対する理由はどこにもない。弾圧覚悟で主張すべきは堂々と主張する。この教授(女性)の覚悟と真摯な姿勢に心からの敬意を表す。
明日から、2015年の仕事がスタートする。仕事の目的を見失わず、物事の本質を見誤らず、正しい行いに拘り、愚直なまでに真摯に堂々と仕事と向き合っていきたい。Goto

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