他山の石

川の汚れは川上から・・・
「最も大事な再発防止策は、そこで働く人たちの思いが一致することだ」
「中でも全ての根源は会社が一体となって自動車を造り売るという・・
意識が欠如している」・・・三菱自動車の燃料不正問題、特別調査委員会の指摘・・
「理想の車作りを通じてどのような社会を実現したいかという
自動車メーカーとして持つべき理念が後回しにされた」・・…
信じられないような、厳しい批判である。
人間がやることです。間違いや行き違い、理解不足など、不備はあるでしょう。
しかし、「何のために」この事業をやるのかを、知る社員が一人もいない。
それを訴える幹部もいない。そんな企業が存在するでしょうか。
私の率直な思いです。
これだけ厳しく・・・起こるべくして起こった組織ぐるみ、
企業体質が不正を常識化させた犯罪集団だと・・・批判されても・
社員の側からの反省の弁が聞こえない・・・
大方の社員は指摘をまともに受け止めないのではないでしょうか。
暖簾に腕押し・・・馬耳東風・・・豆腐にかすがい・・
他人事でしか考えていない。この組織を立ち直らせるのは容易ではない。
強引に国交省が日産の傘下に収めさせたが・・・
豪腕ゴーン社長を持ってしても、難しいのでは?
「根源は自動車を造り売る意識が会社にない」とまで言われている体質、
長年に渡り隅々まで染み付いてしまっている。簡単には変わらない。
ではどうすれば良いのか。私に策があるわけではないが・・・
理念なき企業にしてしまった哲学なき経営者がまず・・・身を引くことではないか。
川の汚れは川上から・・・他山の石とせねば。Goto

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