端午の節句

名を成し、功を遂げた老人のあり様は、難しいモノです。
端午の節句です。昨年末、長男に男児が誕生、男孫が二人になりました。
大空に舞う鯉のぼりのように、健やかに、そして思いのままに、大海原を翔ぶ
蒼大な人間になれと老人は願う・・・
子供の日に老人の話をするのも気が引けるが・・
ゴールデンウィーク恒例のゴルフといえば、男子プロトーナメント、
「中日クラウンズ」(CBC・中日新聞主催)今年で58回の歴史を刻みました。
昨年、東建ホームメイトカッププロアマ競技でラウンドした、
宮里優作プロが優勝。パットさえ入ればショットは申し分ないと言われた
彼が・・・猛練習で乗り越え、優勝。おめでとうございます。
注目を集めたのは、予選を同じ組でラウンドしたゴルフ界のレジェンド
青木功(74歳)と尾崎将司(70歳)プロ。それと最年少期待の新人リッキーこと星野陸也(20歳)プロ。
青木・尾崎の老人対決もさることながら、孫の世代と同組は、関係者の粋な計らいか。
成績のほどは語るまい。
ネットで二人のスイングを見たが・・・あの尾崎が、あの青木が・・
国内優勝、青木プロ51勝。尾崎プロ94勝、賞金王5回と12回。
日本のゴルフ界を牽引した二人の・・・・
同世代のアマゴルファー、私も含め・・
往年の二人のスイングが頭から離れなかったのだが・・・
「えっ・・これが・・あの・・」
人間というモノは自分のことはわからない・・・
私も「自分では松山英樹かリッキーファウラー」かとスイングしているつもりだが・・
それが全くの勘違い。二人のレジェンドを見て・・・
俺のスイングもだよなぁ・・・と、妙に納得した次第。
「予選を完走できたこと、誇りだよ」と胸を張るお二人だが・・・
昨今の国内男子プロ、トーナメントにスポンサーが付かず・・
年間の試合数が減少しています。レジェンド対決も結構ですが
試合には出場枠が決まっています。
もしもお二人が出場しなければ・・
ウェイティングの孫世代のプロ、そうです。星野陸也プロのような・・・
有望株が颯爽と現れ、男子ゴルフ界にスターが誕生するかも知れない。
と、考えますと、老人が若い人の邪魔をしてはいないか。
老人は引き際を間違えてはいけないのではないか。そんなことを思ってしまう。
孔子は論語で70を超えた老人のあるべき姿を、
「七十にして心の欲するままに従えども矩を踰えず」と諭した。
ゴルフ界のお二人のレジェンドに、その覚悟があるか。
とてもあるとは思えない。「矩を踰えている」とは思っていない。
それが今の男子ゴルフ界の象徴だとお気付きになっていない。虚しい話です。
端午の節句、いつの日にか、孫世代から「老人よ一緒にゴルフを」と、
言われるような、そんな人生を送れればと願うGoto

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