新聞購読の普及。

新聞を読むと、残業時間が短縮される……ですって。
日本新聞協会のプロジェクトに「明日も読む理由がある。新聞科学研究所」なるものがある。
時々、思い出したように、研究所結果だか、調査結果だか……
良く分からないのだが、「面白い発表」をする。
プロジェクトの目的は新聞購読の普及である。
具体的には、様々な生活シーンで、新聞が役立つことを勉強や就職、
結婚や育児など多様な調査結果から紹介する……とHPにはあるが首を傾げる。
私がこのブログを書く目的も「新聞を読もう」だから、
「志」が同じ団体ってことになるのだが、研究所なのに……検索しても如何なる場所で、
誰が中心になって「研究」いや「科学」しているのかは読み取れない。
ひょっとしたら、メディア学を専門にしている大学の研究室に依頼しているのか、
それとも、新聞協会加盟社のOBたちの天下り機関かも知れない。
この回の発表は「新聞で働き方改革」ができるという
調査結果がでたとの内容である。
残業についての設問をしたところ………
新聞購読者の64.5%が「残業時間は短い方だ」と回答した。非購読者は55.9%だったと。
だから、日々新聞を読んでいると大量の情報の中から、
自分に必要なものを見つけ出すトレーニングができ、残業時間が減る。
購読者はそう思っていなくても、副産物として「新聞を読んでいると残業が減り」
働き方改革に貢献しているとの主張である。
笑っちゃいけない。いや本気でこんな結果を導きだしているのかと、
呆れてもいけない。多分ですが、この「ひいきの引き倒し」のような……
これを「科学」というなら、科学の冒涜ではないかと思わざるを得ないのだが。
どうも最初から胡散臭いプロジェクトだと思っていたのだが。
こんなこじつけデータで、「新聞購読の普及」に繋がると思っているとすれば、
新聞協会って「新聞の危機」にあまりにも鈍感なのではないでしょうか。Goto
追伸
失礼があってはいけないので。
「出典」2017年12月、全国ネット調査。
新聞購読者/非購読者における調査による。

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