コロナ禍は5G覇権を中国が一手に握る。
少し食傷気味です。コロナ禍から離れたいのですが、そうもいかないようです。
こんな経済学者の考え方もあります。「危機は比類ないチャンスを与えてくれる」と。
視点は、経済回復はコロナ以前に戻すことなのか。それとも新たに設計し直すのかです。
これだけ世界中に広がったコロナ禍です。どう考えても、終息させるには1年や2年は
掛かります。生活習慣や様式も今までのようにはいかないでしょう。
私の文化論ですが。文化とは生活様式である。良い様式は継続し悪い様式は駆逐される。
簡単明瞭ですが。それ以外に文化をひと言で語れません。
しかし、良いと思って継承してきた生活様式を変えろというのです。
私の文化論では当て嵌まらくなりました。経済もコロナ以前に戻ることはあり得ません。
だとすると。生活様式も経済もです。新たに設計し直さねばなりません。
世界的には、金銭に価値を置かない経済「ソーシャルビジネス」という経済学が、
ポストコロナの新たな設計図ではないかとの声もありますが。
経済全体の話としては、福祉社会をイメージしていますので無理があります。
私はシンプルにデジタル技術で社会を変える「デジタルトランスフォーメーション」が
経済回復の基本になると思います。日本人って「こうだ」と決めると、
恐ろしいスピードでその方向に走り出します。
今はパドックの馬状態で、馬場には出ていませんので、モタモタしていますが、
経団連は「非常事態で日本流の事務手続きや公的手続きは限界に達したことがわかった」と。
経産省もデジタル化が進まないのは高齢化した経営者が「デジタルは理解不能」と
尻込みしているからだと指摘しています。
コロナの発症源が何処だと米中でさや当てをしていますが。
誰がどう見ても中国に決まっています。その中国がいち早く経済の回復に動き始めました。
いやいや。街に人が繰り出し上海のディズニーランドが解除されたことではありません。
次世代通信規格「5G」の普及を急加速させていることです。
5Gの先進国は米国ですが、コロナ禍で通信網の整備遅れが顕著です。
5Gスマホの契約数が500万件を突破した韓国もコロナで伸びが鈍化しました。
英国などではウイルスを5Gの電波が運んでくると5Gの基地局が放火される事件が相次ぐなど、
欧州でも5Gサービスの勢いは止まりました。嘘のような本当の話です。
そんな、海外の動きを尻目に中国では5Gスマホの契約者が5000万件を突破。
「コロナ危機を克服すれば、5Gが経済の起爆剤となる。5G通信網やデータセンターの
建設を加速せよ」と習近平国家主席は発破をかけ、ポストコロナの新設計図を示唆する。
冷静に思うのです。高齢経営者の尻込みがとか、日本式のどこに問題があるかなど、
何周も遅れた話です。緊急事態宣言解除後の出口戦略にもデジタル化の話など
何処からも聞こえません。ましてや経済の新しい設計図など。
これでは、この国がいくら、コロナ禍で死者が少ないと世界に誇ってみたとて、
ポストコロナで三流国に落ちるのは目に見えています。
政府に任せてはおけません。5Gとは申しませんが「デジタルトランスフォーメーション」で
新たな生活様式、文化を創りたいものです。Goto
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