児童虐待相談21万9000件

心理的虐待は、子どもの心を死なせることです。

全国の児童相談所(児相)が22年度に児童虐待ではないかとの相談を受けて対応した件数・過去最多の21万9000件だったことが子ども家庭庁のまとめでわかりました。児相の管轄って厚労省から子ども家庭庁に移管したのですかねぇ。

ということは、児童虐待の問題は、子ども家庭庁ってことでしょうねぇ。
となりますと、厚労省が全国的に進める児童虐待防止啓発月間(11月ですが)も子ども家庭庁の事業に変更になったのでしょうか?誰に尋ねたら良いのでしょうかねぇ。

もちろん、我が社が発行するハッピーメディア・地域みっちゃく生活情報誌が取り組む「児童虐待防止啓発活動」は省庁が変われど取り組んでまいりますが。

取りまとめた子ども家庭庁によりますと・・・前年比で1万1510件増、1990年度の統計開始から32年連続で増加、暴言や態度などで心を傷つける心理虐待が全体の6割近くを占めたとのこと。虐待相談の内容別件数は、心理的虐待が12万9484件(58.1%)次いで身体虐待5万1679件(23.6%)ネグレクト(育児放棄)3万5556件(16.2%),それに性的虐待2451件(1.1%)となっています。

まず・・・32年連続で増え続けること。とても良いことです。
とりわけ、虐待による殺害が起こるたび、その犠牲の上に立ってという悲惨な形容詞が付きますが、国会が動き、法整備がなされ、今では警察に通報すれば、児相と一体となって家庭を訪問するようになりました。

でも警察に通報するには重いものがあります。
そこで厚労省が発案したのが・・189番への電話です。
最初は有料でしたが、今では無料で近くの児相に繋がります。
子ども家庭庁のまとめでは・・虐待の相談がどんな経路でなされたのかは明確ではありませんが・・・189番からの通報によるのが増えたのは確かなようです。

児童虐待は・・家庭内のこと。外からは見えにくいのが現状です。
たまさか、おかしいと思った近所の人、通りがかりの人が、110番や119番のように189番が頭にあって通報するシステムが国民の間に浸透すれば
虐待の発覚がもっと増えるのではないか。それが解決への近道です。
189番の浸透が通報数を押し上げたのは良いことです。

日本は平和ボケしているのではないかと思うほど・・・
芸能事務所の性虐待事件が国民の関心ごとのようにマスメディアが報じられていますが。この問題の本質も児童虐待です。アイドルになりたいという子供を身動きのできない環境に押し込んで、意のままに性虐待を繰り返していたのですから・・子どもを芸能人として世に出したいと願う親のエゴが背景にあるという悲劇が伴っています。

虐待相談の6割が心理的虐待だそうですが・・・
心理的虐待とは・・・大声や脅しなどで恐怖に陥れること。
無視や拒否的な態度を取ること。著しく兄弟差別をすること。
自尊心を傷つける言葉を繰り返し使って傷つけることです。
つまり子どもの心を死なせる虐待です。

身体的虐待や育児放棄や性的虐待が注目されますが・・
心理的虐待は見落しがちですが、非常にタチの悪い虐待です。
いわゆる学校などでのいじめも心理的虐待から始まります。

児童虐待をなくすことは容易ではありません。
子ども家庭庁が、児童虐待問題を所管するのであれば・・・
相当な覚悟を持って・・本気で立ち向かってもらわねばなりません。

11月・児童虐待防止啓発月間がそのスタート台です。
児相への相談内容を詳らかにすること。児相も頑張っていますから。
189番の徹底を図ること。学校で教えることも急務です。
子どもが189番に直接訴えることが最も手っ取り早い・・・問題発覚です。

そして、11月は1ヶ月間・・・街を、日本中をオレンジに染めることです。
日本人すべてが、芸能プロダクションの話題以上に・・児童虐待防止に
関心を持つ必要があります。Goto

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