命尽きるまで修業です。

75歳の誕生日です。こんな思いで遊行期を生きて見たいと思います。

まだ暗いですが凛とした清々しい朝です。今日は私の75回目の誕生日です。
老孫悟空となりましたが、親父殿の掌でいまだにもがいています。
その親父殿よりも10年も長生きしてしまいました。
馬齢を重ねたってことです。天国で苦笑いしていることでしょう。

今更、誕生日だからと特別な思いはありませんが。世間でいう後期高齢者です。
誰が名付けたかは存じませんが、厚労省かな?後期高齢者という響きは・・・全くピンと来ませんが、ジワジワと押し寄せて来るのかな?なかなかのモノです。後期高齢者など呼ばずに77歳の喜寿を区切りにすれば良いがなどと思う。

古代インドの人生論に・・人生を四つに区切る考え方があります。25歳までを「学生期(がくしょうき)」50歳までを「家住期(かじゅうき)」・75歳までを「林住期(りんじゅうき)」と申します。そして75歳以降は「遊行期(ゆうぎょうき)」です。

「遊行期」を中国の五行思想で言えば、幻冬と申します。色は黒です。因みに春は青・青春。夏は赤・朱夏。秋は白・白秋です。お先真っ暗な黒ですが、私はそうは思っていません。なぜなら、中国の古典「菜根譚(さいこんたん)」に『人を看るには、只だ後の半截(はんせつ)を看よ』とあります。人の一生は晩年にある。人生の総決算である晩年をどう生きるかで、その人の真価が定まってくる、そんな意味です。

遊行期をどう生きるか・・・
決意も覚悟も大仰しいのですが、棺桶に入ってもこんな生き方がしたいと
思っていますので、古代インドに倣って4項目書綴ってみます。

①神を信じたいと思います。もちろん特定の神ではありません。
人智を超えた多いなる存在、村上和雄筑波大名誉教授は著書「人生の暗号」で、それを「グレートサムシング」と言われましたが、偉大なる何ものかに対する畏敬の念を持ち続けたい。そして死ぬが死ぬまでグレートサムシングを信じて修養したいと思います。

②元々が好奇心が強いのですが、日々新た感動する心を失わないようにしたいと思います。感動は人に変化を与えるからです。
サミエル・ウルマンの青春ですね。

③人間は一人では生きられません。生かされていることに感謝して生きたい。同時に自分にとってマイナスかなと思える出来事に遭遇しても、天が与えてくれた鍛錬だと思って感謝の心を磨いていきたいと思っています。

四つ目は、私がモットーとしている上機嫌を貫くことです。実はこれが一番難しい。そもそもが老爆気味です。自分をコントロールすることが上機嫌の秘訣です。絶望するような状況に遭遇しても前に進んでいく強い信念が上機嫌の本質だと思っています。ですから生ある限り上機嫌を極めてみたいと思っています。

いやいや・・・こう書いてみますと。やっぱり大仰ですね。
恥ずかしいです。まぁ・・75歳まで生かされてことに、改めて感謝し、
遊行期(幻冬)を太陽が沈むまで修業だと思って生きてみたい。
親父殿に笑われないように。Goto

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