23年を叱る。

日本人って、相当に鈍感だと思うのですが・・・大丈夫でしょうか?

さてさて。今年も残すところ5日ほどです。
私的な思い入れの観点で・・・・今年を何点か振り返ってみます。
まずは・・戦争です。ロシアのウクライナ侵略戦争・欧米の武器を始めとする支援、疲れがみえます。先細りますとロシアの侵略が可能になります。

プーチンは来年の大統領選挙への出馬を宣言しました。この戦争を終わらせる気はないようです。果たしてウクライナは、キーウまで空爆されています。厳しい冬、乗り切れるかどうか。EU加盟を急ぐしか道はなさそうです。

イスラエルとハマス・・・中東問題は容易ではありません。歴史的経緯を知らねば理解できません。失われたユダヤ2000年の悲劇。その悲願が叶って1948年、ユダヤ人国家建設というシオニストの夢が成就しました。一方では故郷の喪失というパレスチナ人の悪夢が始まりました。

敢えて申します。抑圧されたハマスの反撃。わからないでもありませんが。如何にも短絡的です。イスラエルに攻撃を仕掛ければどうなるのか。神が思いのままにさせてくれるとでもいうのか。時代や民族を超えて共存する道はないのか。
果たして宗教ってどうなのか?突きつけられた1年です。

ITは第四次産業革命と言われて久しい。AIの出現で革命は本格化しました。「人間の価値観に大きな影響を与えつつある」科学技術・イノベーションは激化する国家間の覇権争いの中核です。ITに関しては世界から数周回遅れの日本。日本ならではの文化・ソフトパワーで遅れを取り戻せるか・・政府の提唱するデジタル化すらままならぬ現状。

半導体工場を九州熊本と北海道千歳に建設中だが、IT化の起爆剤になって欲しいとの願いが通じるかどうか。苛立ちの23年でした。経済の話です。日本の名目GDPがドイツに抜かれ世界4位に転落。来年はインドにも抜かれるそうです。

こんな逃げ口上が実しやかに聞こえる。マルクスは経済が社会の土台だと考えるが、本来の土台は人間でなければならない・・・日本が必要なのは「自分で問題をつくり、それを解きほぐすための理論を考えだす能力を持った人をつくること」だと。本当だろうか。経済が停滞していることから目を逸らしているだけではないか。こんな声が大きくなると24年が明るい年だとは思えない。

この夏の猛暑。ヘキヘキした。それだけではない。12月に入っても真夏日が。この異常気象・地球温暖化を想定して「適応策などの対策」を立てるために、どれほど真剣になったか。地球の平均気温の上昇は避けられないのだ。

持続可能な社会をとSDGsのバッチを胸につけても、絵空事でしかない。地球温暖化はすべての人々に共通した厳しい課題である認識を深めねばならないのだが。どこかでなんとかなると思う日本人って大丈夫だろうか。そんな風に思えてならない温暖化です。

23年、人類は世界戦争に向かう年になった。日本人はITの乗り遅れにも鈍感。経済の衰退にも平気で逃げ口上が罷り通る。地球の温暖化も暑い暑いと言いながら、その適応に無頓着。そしてコロナ禍から脱却し、常態を変えることができるチャンスにも目線を上げない。果たして24年は大丈夫だろうか。Goto

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