悲しい怒り・・・

薬物で4歳の女児を殺すか?鬼畜を諭すことはできぬのか・・・

児童虐待防止は我が社の取り組む最大の社会課題である。我が社が発行する地域みっちゃく生活情報誌(以下情報誌)、1100万部は家庭に直接届ける。いちばんの読者は女性である。最近は男性にも期待してもらっているが。

折角この世に生を受けた「人間」・・年端もいかぬ幼児が小児が・・親のエゴで虐待どころか、虐殺されるなんて、絶対に許せない。だって、子どもは親の助けがなければ生きていけないのだ。その子供を、泣くだけしか反抗の手段がない弱者を親だからと言って、殺して良いハズはない。

心底そう思うから・・児童虐待だけは無くさねばならない。それが情報誌を家庭に配布する我々の責務である。使命であると思っている。私には二つの考えがある。一つは虐待は家庭という密室で行われる。だから、大概の虐待が表に出ることはない。

誰かが、主に近所の人が・・子供の異常な泣き声とか、折檻の様子を見聞きする以外にわからない。もちろん、保育園や幼稚園、学校に通っていれば先生や友達が知ることはあるかもしれない。病院に駆け込んだりすれば医師が確認することもできる。でも日本は狭い。山の中の一軒家ならいざ知らず、子供の異常な悲鳴は誰かがわかるものである。知っても知らぬそぶりをせぬ限りは。

だから、情報誌で189番を110番や119番と同様に全ての日本人が覚えて「虐待ではないかと思ったら」まず「189番」電話する。そうすれば児童相談所(児相)と警察がその家庭に踏み込むことができる。政治がその法律をつくった。実際に子供の姿を見れば、どういう状況かはわかる筈だ。だから、1100万部の情報誌で毎月、189番を認知してもらう活動を命懸けでやっている。

もう一つは、事件が起こると、必ず行政や、児童相談所の対応が悪いとか、怠慢だとか容易に責める。特にあまりにもひどい虐待死だったりすると、マスコミは、まるで、行政や児相の担当者のせいだと言わんばかりに報道する。そういうこともあるだろう。

でも現実は大半の相談に真摯に対応して、何とか解決できないかと虐待を防ぐ努力を必死でしている。児相に相談した成功例を報じることで、虐待に駆られてしまう親を救うことができると信じているので、情報誌で報じる。
この二つを徹底する活動で、児童虐待を根絶したいと願い、継続している。

でも・・・とんでもない虐待による虐殺事件がまた起きた。4歳の次女に親が抗精神病薬「オランザピン」と化学物質「エチレングリコール」を摂取させ、作用の競合による中毒によって殺害したと・・警視庁は東京都台東区に住む父親と母親を逮捕した。事件の真相は司直の手によって解明されるだろう。

そしてお決まりの再発防止策が論じられ、忘れ去られてしまうことになる。
でもだ。悍ましいじゃないか。許されるか。4歳の女児がどれほどの恐怖を味わって死んだと思う。メディアの報じるところ、児相は4歳児を含む兄弟3人を一時保護した経緯があるという。児相は長期にわたって関与してきたのだろう。それでも救えなかったことは「残念」でならないと思っているだろう。

どうする。どうする。どうする。189番を全国民が覚えて通報する。
そして児相に頑張れという以外に他にあるか。東京都台東区では我々はまだ情報誌を発行していない。だから、そうなったなどと烏滸がましいことは言わぬが。母親が父親が・・・情報誌を目にしてくれたなら。思い止まったかも知れないと思うと、いかにも力不足である。悲しい怒りが治らぬ。Goto

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