おいおい・・・「ドキドキって案外過去にある」なんて嘘っぱちだ。
人間焦ると碌なことはないのですが・・どう見ても焦ってますねぇ。
「ドキドキって案外過去にある」そんなコピーで、読売新聞が「ヨミダス
パーソナル」なる広告を打ちました。もちろん読売新聞にですが・・
新聞命の私としては新聞社の動きが気になってしょうがない。
ですから。記事検索(前日から過去10年分、読売新聞の読者なら
過去30年分)が月額990円の定額サービスで可能です。なんていう内容の
広告を見ると「貧すれば鈍する」と思っちゃう。
歯止めが掛からない。底が抜けてしまったのではないかと思うほどに購読者数が激減している・・そんな新聞界の現状を見るに、敢えてまだと付け加えますが・・比較的安定した経営をしている大新聞・讀賣です。打つ手に間違いはない。方向性は間違えないと思うのですが・・気になります。
だってですよ。讀賣新聞の過去の記事が1000円で・・・検索し放題だ
などと胸を張って購読部数減に「歯止め策」っていうのです。因みにですが・・讀賣新聞のコアの読者で、過去の記事が必要な人ってどのくらいいると思いますか?
ましてや、讀賣新聞を読んでいない人で、過去10年間の讀賣新聞の記事が必要な人っていると思いますか?過去で必要な情報があれば・・・ネットで検索すれば、讀賣新聞の記事も含めて瞬時に検索できるのですよ。
そんな時代に、過去の記事検索に1000円払いますか?
何人の利用者を獲得したいと想定しているか?収入増を見込んでいるのかは
分かりませんが、誰が考えても、そんなサービスの利用者なんていないって思いませんか?そんなことをこの新聞凋落の時代にやりますか?・・
疑問っていうより、不思議です。世の中が見えていないのか。
新聞人特有の「自分たちは絶対正しい」という驕りがあるのか?
理解不能です。だってです。新しい試みにチャレンジする時には、最低でもマーケティングはするでしょう。
「ヨミダスパーソナル」ってオシャレなネーミングをつけての事業です。
新聞社の知恵だけではなさそう。どこかのコンサルの提案ではないかと思うのですが。少なくともこんな無意味な提案にGOサインを出したのは、大讀賣新聞の幹部ですよねぇ。新聞を刷新し再興を真に願うなら、一番にやらねばならないのは、新聞の栄光を捨てきれない幹部の刷新じゃないでしょうか・・・
私は思うのです。
新聞社がやらなければならないのは・・・過去の記事が1000円で検索できるようなピントハズレな施策ではなく、将来の予測、別段遠い先でなくても良い。近未来でも良い。讀賣新聞を読めば「未来が見える」読者の進む道標の糸口が示されている・・そんな新聞であれば、国民はこぞって新聞を購読するでしょう。
えっ・・・そんなことができれば世話はないですって・・・
冗談でしょ。今を切ることができるからこそ「新聞」でしょ。
今を切るてことは、明日の予想が立つからではないですか。
ドキドキって過去にあるのではない。未来があるからドキドキです。Goto
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