医療費・48兆円・その4割が75歳以上・・・責任を感じる。
私は喜寿目前。まさに医療費の負担増が直撃する世代である。
政府が75歳以上約300万人の医療費を増負担にしようという方針に、
私は賛成である。自分が対象者であるにも関わらずだ。
そう思うのは、今の医療制度がこのままでは立ち行かなくなると痛感するからである。24年度の概算医療費は48兆円、過去最高を更新し続けている。そのうち、75歳以上の高齢者が占める割合は4割に達している。後期高齢者医療の財源は、国と地方の公費が5割、現役世代が支払う支援金が4割、残りを高齢者自身の保険料で賄う仕組みだ。この「支援金」23年度は7兆1059億円と、3年連続で過去最高を更新した。賃上げがあっても、現役世代の保険料負担は膨らみ続け、家計を直撃する。
これでは「働いても働いても社会補償費に吸い取られる」悪循環だ。財政の歪みを断ち切るためには、まず、75歳以上の負担増は避けてはいかん。
もちろん、乱暴に聞こえる意見かも知れない。しかし本質に目を背けてはならない。高齢者が診療所や医療機関を「暇つぶし」のように使う現状は、社会全体にとって不幸である。命に別状がない軽微な不調であれば、自己負担をさらに増やす。これくらいの厳しさがなければ、医療費の膨張は止まらない。
政治家も厚労省に責任を押し付けるのではなく、正面から「高齢者は応分に負担すべきだ」と訴えるべきだ。耳障りの良い言葉で逃げ続けるから、この国の改革はいつも後手を踏むのだ。
私自身、年齢を重ねれば身体のあちこちに不具合が出るのは当然だと実感している。だからこそ「自分の健康は自分で守る」努力が必要だ。ラジオ体操を毎日欠かさずやる。少しでも歩く。筋肉を意識して動かす。そうした積み重ねで医療機関に行く回数を減らすことができる。健康は医師に丸投げするものではなく、自分で作り上げるものだ。
新聞やテレビもまた、耳の痛い議論から逃げる傾向がある。
「高齢者いじめ」といったレッテルを恐れ、現役世代の悲鳴に鈍感になってはいないか。医療費の問題は、日本の財政を左右する重大な課題である。
私は喜寿を迎えるひとりの高齢者として声を上げたい。
医療費の応分の負担を受け入れよう。
健康は自分で守ろう。
現役世代にツケを回すのはもうやめよう。
厳しいようでいて、これは私たち高齢者が未来のために果たすべき責任なのだ。
ちょっと・・・格好良すぎるかな?Goto
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