ジンギスハーンの時代が日本列島にも・・・
ハイボールのコマーシャルではないが。焼肉はお好きですか?
焼肉といえば、牛・豚・鶏肉。だがここに来て、第四の肉ーー羊肉が
日本人の食卓に本格的に登場しようとしている。
世界では当たり前のように食されてきた羊肉も、日本では長らく北海道の名物料理「ジンギスカン」としてしか認知されてこなかった。しかし、その位置付けが大きく変わろうとしている。
そもそも羊肉は高齢者の健康食としても注目される。
医師(私の主治医)は口を揃えて「歳を重ねたら肉を食べろ」と言う。
理由はタンパク質の摂取だ。筋肉量を保ち、免疫を落とさないためには、
肉を欠かせない。牛や豚の脂肪分が気になる人にとって、淡白でヘルシーな羊肉は魅力的である。特に女性の人気が高まっているのも頷ける。
日本で羊肉ブームは何度か訪れている。
1959年の輸入自由化に続き、北海道旅行のブームがその存在を広めた。
04年にBSE問題で牛肉が敬遠されると、羊肉に注目が集まった。14年頃にはスーパーでも手軽に買えるようになり、19年以降は外食チェーンが通常メニューに取り入れるまでに至った。
焼肉店の倒産が相次ぐ中、居抜き物件でジンギスカン店を展開する動きもあり、ここ数年の「静かなブーム」の背景になっている。
もちろん、羊肉には「独特の匂いが苦手」という壁があった。しかし、冷蔵・輸送技術の進歩で品質は飛躍的に向上。臭みが薄れ食べやすい肉になってきた。
日本で消費される羊肉の99%は輸入だが、将来は国産羊が畜産業の一角を担う可能性も出てきている。
ジンギスカンの本場、北海道の企業も、全国展開に本腰を入れている。
私がこよなく愛する「松尾ジンギスカン」ーー北海道・滝川市に本店を構える老舗は、地域の名物から全国ブランドへと挑戦を続けている。スーパーでの販売も拡大し、北の味が徐々に南下している。(岐阜のイオンでは品切れだ)
考えてみれば面白い。モンゴルの英雄・チンギス・ハーン(ジンギスカン)が
日本列島で牛・豚・鶏を従え、ついに焼き肉の主役に躍りでる日が来るかもしれない。そうなれば日本人の食卓はますます豊かになるだろう。
願わくば、我が社が発行する地域みっちゃく生活情報誌最北端エリアの『SORA』滝川市に本社を置く松尾ジンギスカンが、全国で名を馳せ、日本列島を凌駕する存在になってくれればと祈るばかりだ。焼肉の歴史に「ジンギスカンの時代」が刻まれる日は、意外に近いのかも知れない。
雪が降ったら。滝川で北海道の仲間たちと松尾ジンギスカンを囲み、
全国制覇の夢を語りたい。Goto
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