スーツ姿で颯爽と、電動キックボードで商談へ
最近、野暮用が増え、名古屋の街を歩く機会が増えました。そ
こで目につくのが、やたらと増えた電動キックボードです。
信号待ちの合間を縫うように、軽やかに走り去る姿。いつの間に、こんなにも風景が変わったのかと、少し立ち止まって考えさせられました。
都市部では「車を持たない」という選択が、もはや特別ではなくなっています。維持費、駐車場代、渋滞のストレス。そうした負担を考えれば、小回りの利く電動モビリティの方が理にかなっている。いわゆる若者の車離れも、単なる価値観の変化ではなく、合理性の帰結なのかもしれません。自動車を基幹産業とする日本にとって考えねば。(トヨタはさすがですが)
一方で、地方に目を向ければ事情はまるで違います。
車は生活の足そのもの。これがなければ、買い物も通院もままならない。
私の周囲でも、高齢となり免許証を返納した途端、行動範囲が狭まり、急に元気を失ってしまった方が少なくありません。移動手段とは、単なる便利さではなく、人の活力そのものに直結しているのです。
そんな中、電動キックボードをはじめとする新しい移動手段の普及は目覚ましいものがあります。2018年創業のシェアサービスは、わずか数年で全国に広がり、今や17都道府県・63都市、専用ポート(駐車場)は1万6000ヶ所、車両は4万台規模。アプリのダウンロードも600万回を超えました。2023年の法改正により、16歳以上であれば免許不要で利用できるようになったことも追い風となり、都市の移動のあり方を大きく変えつつあります。
さらに、座って乗れる三輪タイプの登場も控えていると聞きます。こうなれば高齢者にも利用の幅が広がる。都市だけでなく、やがては地方においても、車に代わる“第二の足”として浸透していく可能性があります。
私は常々、障害のある方が暮らしやすい社会は、すべての人にとっても優しい社会だと考えています。段差がなくなれば、高齢者も子どもも助かる。操作が簡単になれば、誰もが自由に移動できる。電動モビリティの進化は、まさにその思想に通じるものがあります。
そして視線を未来に向ければ、自動運転、ネットワーク連携、さらには空飛ぶ車の実用化まで、技術はすでに現実の一歩手前に来ています。かつて夢物語とされた世界が、静かに日常へと入り込もうとしているのです。
移動手段の変革は、単なる乗り物の話ではありません。人の生き方、街の在り方、社会の構造そのものを変えていく力を持っています。我々が気づかぬうちに、その変化は想像を超える速度で進んでいます。
さて、この流れにどう向き合うか。便利さに流されるだけでなく、自らの生き方として選び取る視点が問われているのかもしれません。
そうだ。ためしに私も電動キックボードで颯爽と出勤してみるか。Goto


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