傘をさして料理を運ぶ。粋ですね。
東京タワーの真下に、ボーリング場が、有ったのをご存知ですか?芝公園は?
私には公園の記憶はありますが、ボーリング場は?曖昧です。
東京の街は、日々変化していると申しますが、
田舎のおじさんにはびっくりする、豪華な施設に出会います。
そのボーリング場の跡地だそうですが、そこは二千坪の敷地に白壁の土蔵をはじめ日本建築の
限りをつくした53室の個室と樹齢百年を超える木々が広がる静かな日本庭園が配備された
「とうふ」料理店になっていました。創業三年目だそうです。
庭園には鯉が踊り、庭の一角には茶室風の「あげ田楽」を焼く施設が香ばしい香りを漂わせ。
静寂な庭園を和装の仲居さんが行き交う姿にも風情が。雨が降ったら、どうするんだろ?なんて下世話な思いに、「ハイ。傘をさして料理を運びます」とのこと。何とも粋なお店があるものだ。
料理はとうふの会席です。私たちの年代には、湯葉、とうふの味噌漬け、田楽、豆水とうふと
工夫を凝らしたあっさり料理で満足ですが。若い人には少々物足りないかと?思っていましたら。
なるほど、そこは江戸。飛騨牛ではありませんでしたが、若い人向きに和牛の炭火焼も。
器も吟味。個室の内装にも手が込んでいて、仲居さんのおもてなしの心も実に細やか。
たかが、「とうふ」料理(ごめんなさい)にこの豪華な施設。常に満室とか。さすが東京だ。と。
帰り口は、玄関とは違うようで、見送りの仲居さんが「後ろを振り返ってみませんか?」と。
なんと、庭園の真上に、ライトアップされた、東京タワーが手の届く距離に、「デン」と。
思わず、「う〜ん」と唸り、「ポカーン」とその風景に見とれました。
これじゃ〜。江戸の一人勝ちですよね。
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