編集キッチン

書くことは、省略すること、なり。
反省です。文藝春秋・・・今後も購読続けます。(購読したくないと、思ったことを)
8月号、特集・・心に灯がつく人生の話・・・作家10人の講演に感動しました。
その中から・・・・藤本義一「書くことは省略すること」に赤面。目から鱗。勉強になりました。
「私は妻と結婚して30年がたった。」  これは文章だが、文章ではない。これは言葉だ。
文字とか文章は、人間の肉体と同じ・・・贅肉はない方が良い。
「私」という主語を切る。「妻と結婚して30年がたった」まだダメ。「妻」も切る。「結婚して30年がたった」これでもダメ。文章としては素人。どうすればよいか?置き換えたら良い。
文字や文章は言葉と違う。「30年がたった。結婚してから・・」これで、セミプロ。でも、原稿料は出ない。この程度の文章を書く人は山ほど。なぜダメか?「結婚」の文字が俗っぽい。文章の中で、結婚は言葉。
結婚を消して「私と妻との30年の歳月」・・・やや文学の香りがする。「歳月」に重みがあるが、まだ、アマチュアの域をちょっと出た程度。で、「妻との30年間の歳月」。・・・贅肉がだいぶ取れてきた。でも、国体出場程度。
そこで、「結婚」の代わりに連れてきた「歳月」も切る。「妻との30年間」。これでオリンピックに参加できる。でも優勝はできない。最後に「妻との30年間」の「間」を切る。「妻との30年」・・・これで、完ぺき、金メダル。なるほど、書くことは省略すること・・・納得した。
我社の商品に「編集キッチン」なるものがある。企業、団体、組織などの広報を商品化したものである。18年・・・培った・・・生活情報誌の編集能力と機能を活用した商品である。クリエイティブ本部・編集課が担当している。
私のブログは言葉と文章がごっちゃの・・・アマチュアだが。編集課は、オリンピックに出場しても入賞できる実力がある。・・・と、藤本さんの「書くことは省略すること」を読んで感じた。  
この特集「文藝春秋講演会」から「読めば元気になる講演」から厳選したモノだそうだが、四半世紀以上前の講演から・・引っ張りだしてきたのが、気になる・・・ でも、文藝春秋の購読を続ける。Goto

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