人のコロナだけじゃない。樹木も害虫に侵されているのですね。
桜が満開です。実に綺麗です。日本に生まれ、桜を堪能できるなんて幸せです。
その桜を食べてしまう害虫の話です。
現在被害が確認されているのは11都府県です。
桜や桃の木の幹の中を食い荒らして「枯れさせる」このとんでもない奴は、
特定外来生物に指定されている「クビアカツヤカミキリ」です。
「クビアカ」という名の通り、成虫は全体的に光沢のある黒色ですが、
胴と頭の間、ちょうど首の部分が赤色になっていて、体調が2.5cmから4cmほど。
原産地は中国や朝鮮半島で、貨物などに紛れて日本に侵入したようです。
長い触覚があるのも特徴。繁殖能力が高く、実験レベルだが1匹の雌が
累計で1000個以上を産卵するそうです。
夏に羽化した成虫が幹の割れ目に卵を産み、孵化した幼虫は1年から3年で
内樹皮を食い荒します。住み憑かれると樹木は死に至ります。
森林総合研究所の穿孔性昆虫担当者は「一生のうち大半を木の内部で過ごすため、
防除が難しい。適応能力が高く日本中に広がる恐れがある」と警鐘を鳴らしています。
幹の食害がひどくなると伐採するしか方法がないそうですが、
耕作放棄地や山林など、里山が崩壊する時代です。
人の手が届かないところの被害が急拡大しています。
木が枯れずに寄生され続けると5年から10年の間に
多数の成虫が全国に拡散していくといわれています。
農家や果樹園も伐採に合意しないケースもあります。
街中では特に桜の伐採には抵抗感を抱く人が多いとか。
全国に蔓延するのを防ぐには早期発見が重要です。
孵化した幼虫が成長過程で排出する糞と混合物、これを「フラス」というそうですが、
「フラス」を発見した人の通報が鍵になります。
日本は木の国、山の国です。日本植物防疫協会や自治体の研究機関、
農薬メーカーが「クビアカ」を野放しにはできぬと、効果的な駆除に向けた
研究が功を奏し農薬が開発されたようで、被害が小さければ、伐採せずに済むそうです。
昨年の5月、国の機関が使用を承認した、桜向け樹幹注入剤は効果抜群だそうです。
「クビアカ」の防除に取り組む自治体の研究者は「薬剤が揃いつつある。使う時期を見逃さず
継続的な使用が必要であり、効果的な防除法を社会全体で共有するのが大切だ」と話す。
何だか「コロナウイルス」との戦いを彷彿とさせませんか。
「ワクチン」や「治療薬」ができるまで、社会全体で「木を守ろう」を
「人を守ろう」とすれば。「コロナなんかに負けてたまるか」
私も「クビのところが赤いカミキリ」を見つけたら、然るべき機関に連絡します。Goto
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