経済的な独立がジャーナリズムの基本・基礎です。
お聞きします。「新聞のない政府と新聞のある政府・・どちらかを選べと
問われたらあなたはどちらを選びますか?」この質問は今から20年以上前、
第3代トーマス・ジェファーソン米国大統領への記者の質問です。
もちろん、彼は躊躇なく後者を選びました。
報道の自由が守られているのは国民の基本的権利を守るためです。
新聞の存在意義はそこにあります。
日本が民主国家であり得るのは新聞が健全な機能を有しているからだと私は思っています。
朝日新聞は6月10日「読者のみなさまへ・購読料改定のお願い」と題して
購読料改定の社告を打ちました。月極め4400円・363円の値上げです。
値上げの理由は・・・購読部数の減少に伴う売上減です。
朝日新聞が今の4037円(朝夕刊・税込)にしたのは1993年です。
その年の12月発行部数は820万部でした。昨年の8月には500万部を大きく割り込みました。
28年間・主力商品の価格を据え置き、発行部数が350万部以上減少すれば、
多角経営に踏み込むか、関連事業で収益を上げない限り・・・
如何なる経営者でも赤字化を避けることはできません。
やむにやまれぬ値上げということです。
紙面の充実・サービス向上に努めます。
支出削減への努力を重ねながら、新たな分野に幅を広げて増収に取り組んでいますが、
努力の限界を超え今回のお願いに至った・・・・
この機会にコンテンツを一層充実させることをお約束します。
読者のみなさまにご負担をお願いせざるをえなくなりました。
新聞ならではの大切な情報をお届けし続けます。
「社告」は、どうか引き続きご愛読くださいと綴ります。
ジャーナリズムとは経済的な独立が基本であり基礎です。
経営が悪化しますと「貧すれば鈍す」新聞の健全性が保たれません。
権力に阿ってペンを折るかも知れません。新聞のない政府になってしまいます。
私は朝日新聞の購読料改定を支持します。頑張れ・我らが朝日新聞!Goto
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