ツイッター社買収に思う・・・・
新聞の顔は一面のコラムだと思っています。
ですから、日々新聞に目を通すおり、まずはコラムから読みます。
新聞社の特徴と申しますか・・カラーが色濃く出るのは社説ですが、
チョッピリ・・スパイスを効かせながら、どこか人間味があって楽しいです。
とりわけ・・・読売新聞の編集手帳が良いですねぇ。
ツイッターを強引に買収、次々と改革を断行する運営会社のオーナーとなった
時のひとイーロン・マスク氏がツイッター社のロゴ「青い鳥」をバッサリ。
私のスマホにも青い鳥のアプリが入っていますが・・・
新たなブランドとロゴを「X」に変えました。
編集手帳氏は・・・大岡信さんの「鳥の歌」を引き合いに
「一羽でも宇宙を満たす鳥の声/二羽でも宇宙に充満する鳥の静寂」と
青い鳥のマークの美しさと優しさを讃えます。
ツイッター社の創業者たちは「人の心をいくばくかは穏やかにさせてきたように思う。マークには高い理想も込めた」という。高い空の上から広大な景色を見渡すにしても、他の鳥たちと同じ目的に向かって進むにしても、空高く飛び立っていく青い鳥は、自由と希望と無限の可能性を持っていたのではないか。
それを「X」に換えたが・・果たして「X」にそのような理想はあるだろうか、胸騒ぎを覚える・・・と感傷的にマスク氏を批判する。
そして俵万智さんが詠んだ惜別の短歌「言の葉を/ついと咥えて/飛んでゆく/
小さき青き鳥を忘れず」が添えられ・「寂しいね」に頷いた人は多いのではと。
私も俵さんの短歌に納得するひとりですが・・・
であれば、なぜ、創業者たちは手放したのか。そこに理想を追い求めたのではなく、事業の成功に舞い上がってしまったのではないか。その隙を突かれて
買収されたのではないかと思うと同時に・・
編集手帳氏はとても日本的な、経営手法でしか物事を捉えていないのではないかと思えて仕方がない・・・だって企業経営は、一瞬の慢心、気の緩みで、成り立たなくなり・・・「ついと咥えて飛んで」いってしまう非情なモノなのですから。Goto
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