100年フード

その土地のグルメにはその土地での必然がある・・・

先週末は北風が吹き・雪が舞う寒い日が続きました。
今週は一転・温かい。三寒四温・春が近づいてきます。
寒暖差が激しい季節です。体調管理にはくれぐれも留意願います。

この地方は、赤味噌文化です。岡崎の八丁味噌が源流でしょうか。トンカツに甘辛い赤味噌をかけて食べる「味噌カツ」が名古屋の名物です。寒い季節に美味しいのは「みそ煮込みうどん」です。鰹節と鶏肉で出汁を取った濃い目の味噌汁にうどんを入れ土鍋で煮て頂きます。具に卵や天ぷらを入れます。身体がポカポカと温まります。

このほど文化庁が提唱する「100年フード」にその「みそ煮込みうどん」が認定されました。なんか嬉しいのですが・・・そもそも「100年フード」ってなんなんでしょうか?何かと影が薄い文化庁では好評なプロジェクトです。

これまでに250件の食文化が認定され、認定後は、各種のメディアで認定団体の活動が数多く取り上げられたり、ロゴマーク入りの商品が販売されるなど、全国的な広がりを見せています。

目的は「我が国の多様な食文化の継承・振興への機運を醸造するため、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を、100年続く食文化「100年フード」と名付け、文化庁とともに継承する取り組み」です。食に関する情報発信に取り組む博物館や道の駅など「食文化ミュージアム」なども認定しています。

今回認定されたのは愛知の「みそ煮込みうどん」を始め26都道府県の50件。江戸時代以前から伝わる「伝統」部門では広島のカキの土手鍋。秋田のいぶりがっこ。鹿児島の薩摩焼酎など31件が認定された。

みそ煮込みうどんは、明治・大正から続く「近代」の部門として認定された5件の一つ。昭和以降に誕生し今後100年の継承を目指す「未来」の部門は石狩鍋や黒石つゆ焼きそば(青森)など14件が選ばれました。

海外では日本食が一大ブームになっています。とりわけ和食は低カロリーで、健康志向の強い欧米で評価が高いようです。でも一方では紛い物の店も多く、これぞ日本食という本物の店はまだ少ないようです。文化庁がお墨付きを与える制度も必要かも知れませんね。

でも「100年フード」活動で思うのは、選ばれた250点はご当地グルメです。その土地の素材を使い、その土地の風土や気候に合致しているから誕生したのです。その土地で食べるから美味いのです。250件・まだ食べたことがないものが多い。その料理を食べにその土地を訪ねるのも楽しいかも。

インバウンドの時代です。彼らの目的に100年フードを食すのが加われば・・海外からの観光客の楽しみも増えるというものです。文化庁も食文化に目を付けたのはさすがです。どうぞ、当地に足を運んで頂き「みそ煮込みうどん」をお試し下さい。美味しいですよ。Goto

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