暴力

悪を眠らすな!
15年以上前の話です。長崎に従兄弟がいます。彼の結婚披露宴。当時の本島市長が臨席。「殴ったり、蹴ったり、切ったり、撃ったりするのは暴力だが。言葉ほど人を傷つける暴力はない」「夫婦が言葉で傷つけ合うことの無いように」。襲撃事件の後だけに、元市長の挨拶が今も耳に残る。
その長崎で、春の市長選最中、伊藤市長が銃撃され死亡した。問答無用の暴力、テロには怒りを憶える。絶対に許せない。暴力の権化は戦争。原爆は史上最大の殺戮兵器。その原爆投下を「しょうがない」と発言した、防衛大臣が長崎選出の議員。
防衛省の闇が連日報道されている。この国の中枢で一体何が起こっているのか?国民は、国防費にまつわる利権構造の暴かれるのを、ただ傍観するのみなのか?防衛庁から防衛省への昇格は闇の増幅だったのか?
「しょうがない」発言の真意は、防衛より利権だったと思わざるを得ない。巷間取りざたされる彼の「軍事情報会社」とは何んだ?何故、防衛相が設立する必要があるのだ。こんな単純な利権構造が発覚しなかったことに、妙に腹が立つ。
言葉は政治家の命。言葉を弄して、利権に走る政治も暴力だ。こんな暴力政治家が生き延びるようでは、先の戦争で亡くなった人が浮ばれない。この国には、司直も司法もないのか?法治国家なのか?彼を選んだ長崎の人に責任はないのか?悪を眠らすな。
と、憤懣やる方ないが、己の発する言葉に暴力性はないのか?本島元市長に恥ることはないのか?と我が身の言動を振り返る。
                                      Goto

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